外科

外科は消化器外科、乳腺内分泌外科、呼吸器外科の3部門に分かれて診療を行っており、5大がん(肺癌、胃癌、肝癌、大腸癌、乳癌)などに対して手術を中心とした診療を行っています。2019年の外科の手術は975件(内全身麻酔手術846件)でした。
当院は2007年より「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けており、病院を挙げてがん診療の充実に力を注いでいます。2016年にはSPECT/CTの導入、放射線治療装置2台体制となった高精度放射線治療センターの開設、17年にはMRIのアップグレード、18年には血管造影室の改修、緩和ケアセンターの設置、19年には「がんゲノム医療連携病院」の指定を受けるなど常に最新で質の高い医療を提供できる体制を整えています。
当院にはがん種ごとに13のキャンサーボードが設置され、毎週定期的に開催されています。外科医、内科医、放射線診断医、放射線治療医、病理医、緩和ケア担当医などが集まりがん患者の診断、治療方針などを検討しています。

消化器外科

消化器外科では食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(結腸、直腸)、肝臓、胆道(胆嚢、胆管)、膵臓、脾臓などの疾患や鼠径ヘルニアなどに対して手術を中心とした診療を行っています。術前・術後の補助化学療法、進行再発癌に対する化学療法も行っています。

診療方針・理念

消化器外科イメージ

全ての患者さんの様々な求めに応じられるよう、患者さんを中心とした安全で質の高い外科医療の実践を目指しています。
2019年の消化器外科領域の手術は、予定手術と緊急手術を合わせて601件でした。その内訳は胃癌35件、大腸癌127件(結腸99、直腸28)、肝癌23件、胆管癌8件、膵癌13件、胆嚢結石80件、鼠径および大腿ヘルニア110件、急性虫垂炎48件などでした。腹腔鏡下手術の割合は胃癌55%、大腸癌72%、胆石症86%、ヘルニア51%、急性虫垂炎94%でした。
胃癌に対しては、胃癌治療ガイドラインに沿った標準的治療を提供しています。早期の胃癌などを中心に腹腔鏡下手術を施行しています。大腸癌は増加傾向にあり、外科的治療を中心とする標準的、集学的治療を行っています。腹腔鏡下手術も積極的に行っています。進行再発大腸癌に対する化学療法は急激に進歩しており、当院では最新の化学療法を提供しています。肝癌に対しても積極的に外科手術を行っていますが、消化器内科、放射線科とも協力して集学的な治療も提供しています。また、腹部の緊急手術に対応できる体制も整えています。

診療実績(平成31年1月~令和元年12月)

食道 食道癌 3
その他 2
胃・十二指腸 胃癌 35
胃粘膜下腫瘍 2
その他 7
大腸 結腸癌 99
直腸癌 28
その他 19
胆・膵・脾 胆石症 80
膵癌 13
胆管癌 8
その他 4
原発性肝癌 15
転移性肝癌 8
その他 3
急性腹症 虫垂炎 48
腸閉塞 12
その他 8
ヘルニア 鼠径ヘルニア 107
大腿ヘルニア 3
その他 15
その他 82
小計 601
臨床指標

消化器外科(2019年1月~12月 手術総数 582件)
術後30日以内の手術死亡: 0件
消化器外科パス適応率 72.5%
 在院日数               平均在院日数( 設定日数 )
     幽門側胃切除           16.9日 ( 16日 )
     結腸切除術            23.1日 ( 16日 )
     直腸低位前方切除術        26.8日 ( 18日 )
     胆道再建を伴わない肝切除     16.2日 ( 20日 )
     腹腔鏡下胆嚢摘出術        7.0日  ( 11日 )
腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術    5.3日  ( 5日 )
     化学療法(大腸癌)        5.2日  ( 6日 )