外科

外科は消化器外科、呼吸器外科、乳腺内分泌外科の3部門に分かれて診療を行っており、5大がん(肺癌、胃癌、肝癌、大腸癌、乳癌)などに対して手術を中心とした診療を行っています。2018年の外科の手術件数は990件(内全身麻酔下手術859件)でした。
当院は2007年より「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けており、病院を挙げてがん診療の充実に力を注いでいます。がん診療連携課、がんサポートセンターが設置されており、2016年にはSPECT/CTの導入、放射線治療装置2台体制となった高精度放射線治療センターの開設、17年にはMRIのアップグレード、18年には血管造影室の改修、緩和ケアセンターの設置など常に最新で質の高い医療を提供できる体制を整えています。
当院にはがん種ごとに13のキャンサーボードが設置され、毎週定期的に開催されています。外科医、内科医、放射線診断医、放射線治療医、病理医、緩和ケア担当医などが集まりがん患者の診断、治療方針などを検討しています。

消化器外科

消化器外科では食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(結腸、直腸)、肝臓、胆道(胆嚢、胆管)、膵臓、脾臓などの疾患や鼠径ヘルニアなどに対して手術を中心とした診療を行っています。術前・術後の補助化学療法、進行再発癌に対する化学療法も行っています。

診療方針・理念

消化器外科イメージ

全ての患者さんの求めに応じられるよう、患者さんを中心とした安全で質の高い外科医療の実践を目指しています。
2018年の消化器外科領域の手術は、予定手術と緊急手術を合わせて614件でした。その内訳は胃癌34件、大腸癌119件(結腸77、直腸42)、肝癌17件、胆管癌10件、膵癌20件、胆嚢結石88件、鼠径および大腿ヘルニア116件、急性虫垂炎50件などでした。腹腔鏡下手術の割合は胃癌38.2%、大腸癌53.8%、胆石症96.6%、ヘルニア73.8%、急性虫垂炎96.0%でした。
胃癌に対しては、胃癌治療ガイドラインに沿った標準的治療を提供しています。早期の胃癌などに対しては腹腔鏡下手術を施行しています。大腸癌は増加傾向にあり、外科的治療を中心とする標準的、集学的治療を行っています。腹腔鏡下手術も積極的に行っています。進行再発大腸癌に対する化学療法は急激に進歩しており、当院では最新の化学療法を提供しています。肝癌に対しても積極的に外科手術を行っていますが、消化器内科、放射線科とも協力して集学的な治療も提供しています。鼠径ヘルニアの手術も増加しており、その7割以上は腹腔鏡下手術です。また、腹部の緊急手術に対応できる体制も整えています。

診療実績(平成30年1月~平成30年12月)

食道 食道癌 1
その他 9
胃・十二指腸 胃癌 34
胃粘膜下腫瘍 3
その他 16
大腸 結腸癌 77
直腸癌 42
その他 30
胆・膵・脾 胆石症 88
膵癌 20
胆管癌 10
その他 18
原発性肝癌 13
転移性肝癌 4
その他 2
急性腹症 虫垂炎 50
腸閉塞 17
その他 11
ヘルニア 鼠径ヘルニア 110
大腿ヘルニア 6
その他 15
その他 38
小計 614
臨床指標
消化器外科(2018年1月~12月 手術総数614件)
術後30日以内の手術死亡:1例
 予定手術:なし、緊急手術:1例
術後30日以上経過後の死亡:なし
術後合併症
 縫合不全:17例、術後出血:5例、術後腸閉塞症:9例、創感染:20例