感染対策室

感染対策室のご紹介

感染対策室は、患者や家族、病院職員、その他の医療従事者を、医療関連感染から守るために、日々活動しています。室員は、感染症を制御するために必要な知識を備えた、医師・看護師・薬剤師・検査技師・事務員と多職種で構成されており、感染制御部会(ICT)として、組織横断的に活動しています。

院内感染対策指針(PDF:496KB)

ICTメンバーのご紹介(※:コアメンバー)

医師 5名(Infection Control Doctor:専任※1名、兼任4名)
看護師 3名(感染管理認定看護師:専従※1名、兼任2名)
薬剤師 4名(抗菌化学療法認定薬剤師:専任※1名、HIV感染症専門薬剤師:1名、他:兼任2名)
臨床検査技師 3名(感染制御認定臨床微生物検査技師・抗酸菌症エキスパート:専任※1名、他:兼任2名)
事務 2名(感染対策担当専門官※1名、他1名)

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業務のご紹介

1. 院内感染対策委員会の設置、運営

病院長直轄の感染制御のための院内委員会であり、病院内の各部門からの代表者で構成されています。毎月委員会を開催し、院内の感染症発生状況の把握や、感染対策上の問題点の検討・対策立案に携わっています。

2. 院内のラウンド

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毎週、院内の定期ラウンドを行い、各部署で正しく感染対策が実施されているか、感染対策のための設備が整っているか等、評価・指導を行っています。院内ラウンドの結果は各部署に伝達し、感染防止策の改善を促しています。

3. 抗菌薬適正使用に向けた支援

規定された抗菌薬の使用状況の管理および使用方法の指導を行っています。

4. サーベイランスの実施

厚生労働省サーベイランス事業

検査部門
細菌検査により各種検体から検出される主要な細菌の分離頻度およびその抗菌薬感受性を継続的に収集・解析し、主要菌種・主要薬剤耐性菌の分離状況を把握しています。
全入院患者部門
全入院患者を対象とし、主要な薬剤耐性菌※ による感染症患者の発生率に関するデータを継続的に収集・解析し、薬剤耐性菌による感染症の発生状況を明らかにし、対策立案にいかしています。
※対象とする薬剤耐性菌
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)/ バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)/ 多剤耐性緑膿菌(MDRP)/ ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)/ バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)/ 多剤耐性アシネトバクター属(MDRA)/ カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
手術部位感染部門(SSI)
術後に発生する手術部位感染(SSI)の、リスク因子ごとの発生率やその原因菌に関するデータを継続的に収集・解析し、SSIの発生状況を確認、これを低減するための対策を立案しています。
集中治療室部門(ICU)および新生児集中治療部門(NICU)
集中治療領域で発生する3種類の医療関連感染症(人工呼吸器関連肺炎、カテーテル関連血流感染症、尿路感染症)の発生率や、その原因菌に関するデータを継続的に収集・解析し、医療関連感染症の発生状況等を明らかにし、これを低減するための対策を、現場スタッフと共に考え、実行しています。

日本環境感染学会サーベイランス事業およびその他

医療器具関連感染サーベイランス部門
医療関連感染のうち、中心ライン、尿道留置カテーテル、人工呼吸器という3種類の医療器具に関連した感染症の発生状況を集計し、全国の施設のデータとの比較を(ベンチマーク)行っています。
手指衛生サーベイランス
看護師が毎日評価している「医療看護必要度」を用いて、手指衛生の遵守率を算出します。これにより手指衛生実施状態の「可視化」がされ、手指衛生の回数や手指衛生剤の使用量のみでなく、実際の医療・看護濃度に比べて手指衛生が必要なだけ行われているかの評価を行っています。また、全国のサーベイランス参加病院とのベンチマークを実施しています。
信州インフェクションコントロール(SICCS)
長野県内の耐性菌検出状況などを各施設と共有することで、長野県全体の感染対策に関わっています。

5. 感染対策に関する教育

  • 全職員を対象とした研修会を、地域に公開して年2回以上実施。
  • 看護職に対しては、クリニカルラダーに応じた研修を提供。
  • その他、各職種別やアウトソーシング部門への勉強会等を、通年実施。
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6. 院内感染対策マニュアルの作成・管理

院内感染対策マニュアルを、常に整備・更新・広報することで、医療関連感染症の発生を防いでいます。

7. アウトブレイク時の対応

  • サーベイランスの結果から、アウトブレイクを早期発見し対処します。
  • 長野市や長野県、全国の感染症発生状況を確認し、感染症流行期には、ポスターや電子掲示板を使用した啓発を行っています。
  • 新興感染症発生時における対策本部の設置、並びに対策チームとの連携をとっています。

8. 地域連携

  • 北信ICT合同協議会に参加(理事病院)しています。
  • 感染防止対策の相互評価を実施しています。(感染対策防止加算1の病院2施設と連携)
  • 感染防止対策等に関するカンファレンスを実施しています。(感染対策防止加算2の病院4施設と連携)