院長挨拶

院長

皆様方には日頃から格段のご厚誼を賜り厚くお礼申し上げます。本年度も各医療施設との連携を深め、信頼される地域医療支援病院として診療機能の更なる充実に努めてまいります。

当院は、1)地域医療支援病院、2)基幹・地域災害拠点病院、3)次世代医療人の育成、を主たる使命としています。1)の重点項目は、救急医療・がん診療・周産期母子医療です。救急医療は「病院の総合力」と「職員の献身的な使命感」を要する領域で、救命救急センター部門のみならず全診療科・全職員の多職種協働により「断らない救急」・「救急診療の質の向上」に努めています。2017年1―12月の救急車・ドクヘリ搬送は計6556件で、救急車応需率は99.67%でした。本年1月県救急医療機能評価委員会の現地調査により高い評価を受けました。循環器救急・脳神経救急で医師が24時間365日院内常駐しているセンターは数少なく、職員の高い使命感に支えられ、南信地域で発症した大動脈解離症例も受け入れています。また、循環器病センターではTAVI(経皮的大動脈弁置換術)実施に向けて準備中です。がん診療は、引き続きハード・ソフト両面から充実に努めています。本年骨髄移植センターは開設20周年を迎えます。全国的にみて優れた移植成績であり、6月に記念講演会を開催予定です。産科診療は各地で相変わらず不安定な状況が続いていますが、当院では周産期母子医療センターとして産科・小児科の診療体制を堅持し、母体搬送・小児救急ホットラインなど救急対応に引き続き尽力してまいります。また、現在LDR(陣痛・分娩・回復室)を増改修中で老朽化した産科施設が一新されますのでご期待下さい。2)は、東日本大震災から7年、御嶽山噴火・神城断層地震から3年半経過しました。一昨年には熊本地震が発災し直ちに災対本部を立ち上げ救護班を派遣しました。基幹災害拠点病院として質の高い災害・救護訓練を行い、DMAT・救護班を常置して有事に備えています。また、懸案のBCPを策定しました。3)は、119年の歴史を有する看護専門学校、基幹型医科・歯科臨床研修病院として、さらに医学生・多職種の学生も多数受入れ、医療人育成に貢献しています。

高齢社会は既に現実となり、認知症社会が到来します。2025年に向けた「社会保障と税の一体改革」として、医療提供体制改革(地域医療構想)・地域包括ケアシステム構築が推進されています。当院は本年もDPC特定病院群(Ⅱ群)に認定され、長野医療圏・北信医療圏において大学病院に準ずる診療機能を担ってまいります。新病院建設については隣接の若里多目的広場を移転候補地とし、今秋から新病院基本構想Ver.2の策定に取組みます。新病院の診療機能・規模は2030年・2045年問題も含めて大局的な視点で検討致します。 今後も地域住民の皆様・各種医療施設の皆様に信頼される基幹病院として「診療の質の向上」・「医療連携(病病・病診・病介)・療養環境の改善」に努めますので、倍旧のご支援・ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。  

     
2018年4月

長野赤十字病院 院長吉岡二郎