院長挨拶

院長

皆様方には日頃から格段のご厚誼を賜り厚くお礼申し上げます。本年度も皆様方との連携を深め、信頼される地域医療支援病院として内容の充実に努めてまいります。

当院は、1)地域医療支援病院、2)基幹・地域災害拠点病院、3)次世代医療人の育成、を主たる使命としています。

1)の重点項目は、救急医療・がん診療・周産期母子医療です。救急医療は「病院の総合力」がもっとも問われる領域で、救命救急センター部門のみならず全診療科・病院全職員の多職種協働により「断らない救急」に努めています。2016年1―12月の救急車・ドクヘリ搬送は計6492件で、救急車応需率は99.75%と評価できる結果でした。不応需事例は毎月委員会で状況を検討しています。循環器病センターの充実により循環器救急対応は改善しており、脳神経救急センターは4月から24時間365日院内常駐となり受入れ体制が充実します。がん診療は、ハード・ソフト両面より充実に努めています。診断機能は昨年度SPECT/CTが稼働し、治療面は高精度放射線治療センターを開設しました。最新型高性能放射線治療機器2台体制で放射線治療の充実を図り、順調に稼働しています。産科診療は各地で相変わらず不安定な状況が続いていますが、当院では周産期母子医療センターとして産科・小児科の診療体制を維持し、母体搬送・小児救急ホットラインなど救急対応に引き続き尽力してまいります。その他、昨年開設した不整脈診療科・一昨年開設した膠原病リウマチ内科の診療実績は順調に推移しています。

2)は、東日本大震災から6年、御嶽山噴火・神城断層地震から2年半経過しました。昨年4月には熊本地震が発災し直ちに災対本部を立ち上げ救護班を派遣しました。基幹災害拠点病院として質の高い災害・救護訓練を行い、DMAT・救護班を常置して有事に備えています。

3)は、118年の歴史を有する看護専門学校、基幹型医科・歯科臨床研修病院として、さらに医学生・多職種の学生を多数受入れ、医療人育成に貢献しています。なお、昨年11月に病院機能評価3rdG、本年1月には臨床研修評価を受審し高い評価を受けました。

2025年に向けた「社会保障と税の一体改革」が推進されています。高齢社会は既に現実となり、認知症社会が到来します。現在、医療提供体制改革として地域医療構想が策定され、2025年に向けて一層の「機能分担と連携」が求められています。当院はDPCⅡ群病院・総合入院体制加算1の診療機能を有し、引き続き高度急性期・急性期機能を担ってまいります。また、築33-34年と施設の老朽化が進んでいますが、病棟トイレの段階的改修など可能な限り療養環境の改善に取組んでいます。昨年報道されたように、本年度中に移転地の目途をつけ新病院建設に向け着実に歩を進めますので、皆様方のご理解ご支援を切にお願い致します。最後に、今後も地域住民の皆様・各種医療施設の皆様に信頼される基幹病院として「診療の質の向上」・医療連携・療養環境の改善に努めますので、倍旧のご支援・ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
2017年4月

長野赤十字病院 院長吉岡二郎