院長挨拶

院長

皆様方には日頃より格別のご厚誼を賜り厚くお礼申し上げます。当院は本年創立112周年を迎え、新しいシンボルマークを作成しましたのでご覧いただければ幸いです。本年も皆様方との連携を深め、信頼される地域医療支援病院として内容の充実に努めてまいりますので、ご支援を宜しくお願い申し上げます。

当院の使命は、1)地域医療支援病院、2)基幹・地域災害拠点病院、3)次世代医療人の育成、を三本柱としています。

1)の重点項目は、救急医療・がん診療・周産期母子医療です。「断らない救急」に努め、2015年1―12月の救急車・ドクヘリ搬送は計6582件と過去最多の受入でした。救急車不応需例について毎月委員会で検討していますが、2015年の不応需率は0.5%と評価できる結果でした。循環器病センターの充実により循環器救急対応の一層の改善に努め、4月に脳神経救急センターを設け脳神経救急疾患受入れのさらなる整備を図ります。がん診療は、ハード・ソフト両面より充実に努めています。本年はSPECT/CT稼働により診断機能が充実します。また、4月に高精度放射線治療センターを開設しました。昨年から最新型高性能放射線治療機器の設置作業を行っており、秋からライナック2台体制で診療できる見込みです。昨年10月に分散していた患者支援部門(緩和ケア外来・疼痛緩和外来・がん相談支援センター・患者サロン・からだの図書館など)を統合・拡張してがんサポートセンターを新設しました。各地で再び産科医療が崩壊してきていますが、当院では周産期母子医療センターとして産科・小児科の診療体制を維持し、母体搬送・小児救急ホットラインなど救急対応に引き続き尽力してまいります。その他、循環器病センター内に不整脈診療科部の開設、昨年新設した膠原病リウマチ内科とリウマチ科(整形外科)によるリウマチセンター(仮称)設置の検討など診療体制のさらなる充実を図ってまいります。

2)は、東日本大震災から5年、御嶽山噴火・神城断層地震から1年半経過しましたが、基幹災害拠点病院として質の高い災害・救護訓練を行い、DMAT・救護班を整備して有事に備えています。本稿執筆時(4月18日)には、熊本の地震発災に対して直ちに災害対策本部を設け対応しています。

3)は、117年の歴史を有する看護専門学校、基幹型医科・歯科臨床研修病院、さらには医学生・多職種の学生を受入れ、多くの医療人教育に寄与しています。

なお、当院は本年度も大学病院に準ずる医療機能のDPCⅡ群病院に認定され、新病院建設に向けた諸改革は各種報道でも評価されています。築32年以上経過し施設の老朽化が進みますが、病棟トイレの改修などを段階的に実施し可能な限り療養環境の改善に取組んでいます。今後も地域住民の皆様・各種医療施設の皆様に信頼される基幹病院として「診療の質の向上」に努めてまいりますので、倍旧のご支援・ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
2016年3月

長野赤十字病院 院長吉岡二郎