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臨床研修センター近況

今年は、新型コロナウイルスの影響で、様々なイベントが自粛され、学生が研修病院を選ぶためのレジナビも中止になりました。長野赤十字病院のある長野市は、この文章を書いている3月18日現在、新型コロナウイルス感染の患者さんは発生していませんので、春休みに合わせて学生さんが病院見学にきています。ただ、救急外来の見学や、免疫不全の患者さんの多い病棟では、学生さんへの感染の危険性、患者さんへの感染の危険性の両面から、見学の仕方を変更しているのが現状です。学生さんによっては見学の時期をずらしていただいたり、来ていただいたのにやや不十分な見学となってしまったりで申し訳ないと感じています。

 さて、今年も3月に入り、2年目研修医の修了判定がありました。今年の修了生は13名で、その内、長野赤十字病院独自の研修医が11名、信州大学からのたすきがけ研修医(1年目信大、2年目長野日赤)が2名でした。あっという間の2年間、充実した2年間、楽しかった2年間、苦しかった2年間と人それぞれでしょうが、皆よく頑張ったと思います。専攻医として進む専門科は、内科7名、小児科3名、外科1名、整形外科1名、麻酔科1名でした。特記すべきは、長野赤十字病院の後期研修プログラム(内科)に3名残ることです。これからの専門科での研修は初期研修よりも厳しいものと思いますが、それぞれが頑張ってくれるものと期待しています。

 4月からは新しい研修医が来ます。長野赤十字病院単独の研修医が13名、信州大学からのたすきがけ研修医(1年目長野日赤、2年目信州大学)が2名で、歯科の研修医1名を加えて総勢16名です。16名の出身大学は、信州大学3名、旭川医科大学2名、秋田大学2名、日本大学2名、埼玉医科大学1名、富山大学1名、島根大学1名、九州大学1名、福岡大学1名、佐賀大学1名、宮崎大学1名です。信州大学出身者が多い年もありますが、令和2年度は多くの大学の出身者が集うことになり、大変楽しみです。

 2020年から、初期臨床研修制度が見直され、医師としてのプロフェッショナリズム、資質・能力、基本的な診療能力を習得することがより明確に示されました。臨床研修センターとしては、医師のみではなく、多くのコメディカルの協力を得て、良い研修ができるように体制を整えてゆきたいと考えています。

文責 臨床研修センター 天野芳郎