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当院で初期研修を考えている学生さんへ

初期研修医より

〇 2年目研修医 佐々木 柚香

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長野赤十字病院研修医2年目の佐々木です。1年間当院で研修を行わせていただいた中で感じたことを、稚拙な文章ではありますがいくつか述べさせていただき、当院での研修を考えるきっかけになっていただければと思います。

 私が当院を初期臨床研修病院として選んだ1番の理由としては、全内科をはじめ精神科や外科系も含めたあらゆる範囲に及ぶ診療科が全て揃っている点です。当院の中だけで幅広い科の研修を行うことができ、より実践的な知識を得ることができます。また入院患者さんについては、主科だけでは診療できない点も、院内のあらゆる科にコンサルテーションをすることで解決することができ、研修医の立場としてもローテーション中の科以外の診療からも学ぶことが多く、大変勉強になっています。

そして、研修医の最も診療経験を積むことができる場として、救急外来があります。当院では、救急搬送されてきた患者さんや、外来にWalk inで来院した患者さんなどすべての初療を研修医に対応を任せていただいています。当院では1日平均50~100人の患者さんが来院され、研修医2~3名ほどで診療するため、かなりの経験値を積むことができます。また指導体制も、非常に充実しています。1回の準夜勤務では、内科系医師と外科系医師、救急科医師が常に現場にいてくださるため、診療ので困った点や、検査や治療方針に関する相談をすぐにすることができます。さらに、全診療科の先生が拘束当番として待機していてくださるため、専門的な診療が必 要な場合も相談をさせていただくことができます。そのため、多くのフィードバックを得て、あらゆる分野の疾患の診療能力を身につけることが可能となり、非常に 力をつけることができます。まだまだ当院研修の魅力は多くありますが、ぜひ当院での研修をご検討いただき、共に働くことができる日を心よりお待ちしております。


       

 修了研修医より

〇 小児科専攻医 結城 智康

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私は長野日赤で2年間初期研修を終え、信州大学の小児科に入局しましたが、そのまま長野日赤に残って現在働かせてもらっています。小児科は1年目の時に必修で1か月、2年目の時に選択で2.5か月回りました。(ちなみに当院研修の同期で今年同じく小児科医になった人に、選択期間全てを小児科にするという人もいました。)もともと私は学生の頃から強く小児科を志望していたわけではなかったですが、当院の小児科の研修で小児科の魅力に魅了され、専攻を小児科に決めました。
当院の小児科は市中病院でありながら、非常に症例の幅が広いです。もちろんただの風邪も多く来ますが、重症の一般小児もたまに来ます。一般小児だけでなく新生児も充実しており、超低出生体重児などハイリスク児の管理も行っています。そして頼りになる上級医が数多くいて、各々の先生から様々なことを学べます。当院は小児外科の先生もいるので、小児外科的疾患についても勉強できます。

また、当院では小児科のローテーション以外でも小児に触れられます。当院の救急外来では平日の19-22時以外は研修医が基本ファーストタッチします。しかし必ず小児科医が夜間・休日も常駐していますし、やさしい先生ばかりなので気軽に相談できます。月に1回、小児科カンファレンスという勉強会も開催されています。救急外来でみるような症例を中心に症例提示形式で勉強していきますが、とても勉強になります。そして、小児科カンファレンスがない週は内科カンファレンスを行っています。このような勉強会が多いのも、当院の特徴だと思います。

ここまで当院の小児科の魅力について書かせてもらいましたが、個人的に当院の研修で最も良かったと思っているのは、同期の人数です。共に勉強し、時に相談し合い、切磋琢磨して、たまに飲み会や旅行で息抜きをしてと、密な関係性を築いてきました。この関係性は今後の医者人生の中でも重要な一つになると思います。多くの仲間に囲まれ、幅広く小児をみれる、そんな研修をしてみませんか?

                                    

〇 内科専攻医 森川 卓洋

5719.jpg〇内科後期研修医1年目の森川卓洋です。私は当院で初期研修の2年間を過ごしました。当院の初期研修の1番の特徴は非常に多くの症例を経験することができることだと考えています。救急外来や総合内科外来では内科系・外科系・小児などの幅広い症例を、軽症から重症に至るまで自分がファーストタッチをして診療することができました。時には対応に困ってしまう症例を経験したこともありましたが、当院はすべての診療科がそろっており、そのような場合でも相談をして方針を決定していくことができました。また指導医の先生方の中には当院で初期研修を過ごした先生方が多くいらっしゃり、非常に優しくそして熱心に指導をしていただきました。

初期研修の2年間は自分のこれからの診療の基礎を身に付けるために非常に重要な2年間であったと初期研修が終わった今感じています。当院での初期研修はその基礎を身に付けるためには非常に恵まれた環境であったと感じています。今度は自分が内科後期研修医として今の初期研修医の先生やこれから入ってくる先生方に還元していきたいと考えております。そしてそのような連鎖がこれから先も続いていけば、当院はより良い病院となるに違いありません。そのためにも微力ながら自分ができることを精一杯行っていきたいと思います。

                                                                           

〇 内科専攻医 石川 龍人

5711.jpg〇私は長野日赤で初期研修をして、内科専攻医として3年目以降も残りました。その視点から長野日赤の研修について紹介したいと思います。内科専攻医なので主に内科研修についての紹介になりますがご容赦ください。長野日赤の強みは内科が全科そろっていてどの科も先生が豊富にいます。これは首都圏などの有名病院では当たり前のことなのかもしれませんが長野県内の市中病院ではほとんどの病院にない特徴です。なかには大学病院並みやそれ以上にスタッフが豊富な科もあります。なのでなんとなく自分は内科に向いてるのかなと思っているけど何科になるかは決めていないという人などにはおすすめの病院だと思います。外科志望でも内科管理もしっかりできるようになりたいなと思っている人にもいいと思います。

初期研修を考えるときに後期研修やその先のことも考える人も中にはいると思うので後期研修についても触れます。志望科は悩む人が多いと思います。なんとなく内科と思ってもそこから絞れない人も多いと思います。最近は内科専門研修の変化もあり大学で研修をする人が多いですが、長野日赤では志望科を決めずに後期研修を始めることもできます。何かきっかけなどがあれば別ですが研修医のときの数か月では何を本当にやりたいのか決めることは難しいです。長野日赤の後期研修は全部の内科を回りますが、研修医の時や大学で他科を研修するのとは違い、主治医として研修させてもらえます。自分で決めないといけないプレッシャーはありますが、そこは多くの人が助けてくれます。実際に本当にその科としてやってみたうえで志望科を決められるのは魅力だと思います。また初期研修と同じ病院なので先生、看護師、技師、薬剤師なども気軽に相談できる人が多くいます。そういった点も初期研修先で後期研修をする利点です。

長野県で研修、働いていくことを考えている人にとって長野日赤は多くの選択肢を選ぶ機会を与えてくれる病院だと思います。自分の周りでは長野日赤で初期研修したことを後悔する人はいませんでした。医師の第1歩目に長野日赤を選んで後悔はしないと思います。一緒に働ける仲間が来ることを期待しています。               


指導医より

〇 プログラム責任者 植木 俊充

4411.JPG〇当院は明治37年に創立され今年で116年の歴史を持ち、70万人医療圏の最重症患者が集まる全科が揃う3次救急病院で、北信地域の最後の砦として次世代医療者の育成にも力を入れています。研修医は、救急外来では2年間で約1,000例の症例を直接担当し、最重症症例を含む救急疾患のマネジメントを学びます。また、救急以外にも悪性疾患など急性期の重症患者さんは数多くいらっしゃり、多くの科が協力して治療に当たっています。

研修医は、各科垣根の低い環境で、コンサルテーションを通じて病態を横断的に学ぶことができます。また当院では、紹介状を持たず、どこの科を受診して良いのかわからない患者さんは総合診療科を受診していただいていますが、総合内科ローテーション中の研修医は初診外来から入院までを自らが主体となって、診断、治療、退院後のマネジメントなど、主治医としての経験を指導医の指導を受けながら積むことができます。また、やる気のある研修医にはいくらでも学会発表の機会が与えられ、症例報告、臨床研究の基礎を学ぶことができます。ある年の2年目の研修医は12名で年間29回の学会報告を行い、うち4回は奨励賞などの表彰を受けています。各科とも熱心に指導しており、研修医は忙しいながらも充実した研修生活を過ごしています。志のある熱意を持った貴方を待っています。

                                              

〇 プログラム副責任者 三島 吉登

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〇長野赤十字病院教育研修推進室の三島吉登です。形成外科医をしています。

当院の初期臨床研修プログラムをご覧になりましたか。必修が多く、選択に割り当てられた期間が少なく感じるかもしれません。これは無理もないことで、当院では研修医教育に前のめりな医師が多すぎるのです。形成外科も隙あらば必修にしたいくらいです。臨床研修センターではこの恵まれた環境のなかで、いかにバランスよく研修してもらうかを考えています。救急外来に多く来られる外傷患者の処置や縫合のスキルアップは重要な課題で、従来より行っている年2回の縫合研修だけでは足りないという研修医からの要望を受け、1年目の救急研修では週1回形成外科医が処置や縫合を教えています。最初はおぼつかなかった縫合手技も、研修2年目になるころには見違えるように上手になります。また、鼻腔・咽頭・外耳の診察や鼻咽腔ファイバー、鼻出血の止血などを身につけてもらうため、小児科研修の中で週1回耳鼻科医が指導を行っています。

プログラムに盛り込まれてはいませんが、当院は長野県の災害基幹病院であり、災害医療や訓練に参加することもできます。どれだけ指導医の情熱があろうとも、研修医が疲労困憊していては質の高い研修にはなりえません。当院では研修医の働き方改革についても取り組んでいます。2020年4月より、救急外来での勤務にシフト制を導入しました。夜間勤務前後の負担を軽減しつつも、ローテート中の科での研修機会を逸しにくいよう配慮されています。先輩研修医たちのおかげで研修プログラムは毎年磨き上げられて、将来どんな科にすすんだとしても役立つ技術や知識、考え方を身につけられるものになっていると思います。あなたの貴重な初期研修生活を当院でスタートしませんか。