泌尿器科

泌尿器科について

専門医・認定医による保険診療で認められた高度な腹腔鏡手術を行っています。

診療方針・理念

当院における腹腔鏡手術への取り組み
当院は腎移植において長野県のパイオニアとして取組んできました。ドナー腎採取術は、健康なドナーの方から腎を採取する手術です。泌尿器科の手術の中で最もストレスの高い、ハイリスク・ハイリターンな手術です。2005年に長野県で初めて腹腔鏡下ドナー腎採取術を開始し、その後も安全に継続しています。
2007年に泌尿器科医の第2部長である今尾 哲也医師が長野県で初めて泌尿器科の腹腔鏡技術認定を取得しております。その後、難易度の高い腹腔鏡手術を開始しています。たとえば体腔内において結紮・縫合手技が必要な腎部分切除や前立腺全摘除術または約2cmのひとつの孔から手術を施行する単孔式手術などです。
2007年に腎がんに対する腹腔鏡下腎部分切除術や前立腺がんに対する腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しました。2008年には腹腔鏡下前立腺全摘除術の県内で唯一の認定施設となりました。2010年には副腎腫瘍に対する単孔式腹腔鏡下副腎摘除術を県内で初めて開始しております。
2014年からは膀胱がんに対する腹腔鏡下膀胱全摘除術も長野県内で初めて開始しています。当院においては、ほとんどの手術を低侵襲な腹腔鏡手術にて施行可能です。

当院におけるロボット支援前立腺全摘除術

泌尿器科イメージ22007年に泌尿器科の第2部長である今尾 哲也医師が長野県で初めて泌尿器科の腹腔鏡技術認定を取得した後、前立腺がんに対する腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始し、現在まで順調に施行してきました。
2013年8月より、ロボット支援前立腺全摘除術を導入いたしました。ロボット支援前立腺全摘除術も同じ腹腔鏡手術であり、手術における視野、手順及び手技はまったく同じで、腹腔鏡手術からロボット支援主術への移行は極めてスムースに行うことが可能でした。また、ロボット支援装置を使用することによりさらに安全、確実、精密(神経温存手術など)な手術が可能となっています。

当院におけるロボット支援前立腺全摘除術は、初期20例の成績においても、出血量は平均62mlと少なく、断端陽性率も15%(T2では5%)と欧米の大規模施設(Pateletal., Critical review, BJUI, 2011)とほぼ同等の成績となっています。最近は、ロボット操作時間はリンパ節郭清も含めて約2時間程度に短縮しています。

泌尿器科イメージまた、一般的にロボット支援手術は、腹腔内に進入する手術であり、腹部手術の既往がある場合は難しいとされていました。しかし、当院では2014年6月より、従来の腹腔鏡下前立腺全摘除術と同じように腹腔内に進入しない後腹膜アプローチにてロボット支援手術を開始しており、腹部手術の既往があってもロボット支援手術が施行可能です。
また、ロボット支援主術は25から30度の頭低位にて施行するため、眼圧が上昇し頭蓋内圧が上昇することが問題となる患者様は適応外でした。しかし、後腹膜アプローチにて施行すれば頭低位にする必要がなくなり、以前は適応外となった患者様も施行可能となっています。

専門外来を開設していますので、いつでも気軽にご相談ください。お電話にて予約が可能です。お待ちしております。

性機能障害、男性不妊治療、男性更年期障害の治療を行っています

全国的にも専門医がわずかな性機能障害、男性不妊治療、男性更年期障害の診断・治療を当科の専門医・指導医による専門外来を行っています。
当院が県下唯一の生殖医療専門制度認定研修施設であり、臨床、研究、教育に貢献しています。生殖医療指導医(泌尿器科)による顕微鏡下精巣内精子回収法、精子凍結保存、ホルモン療法など、男不妊症に広く対応しております。男性更年期障害・性機能専門医として、専門外来(予約制)を行っております。
以上が当科の特徴ですが、前立腺肥大症、排尿障害、結石に対する対外衝撃波治療(ESWL)尿路感染症、性感染症など泌尿器科の一般的な診療に関してもお気軽にご相談ください。

最新のエビデンスに基づき、広く泌尿器科系悪性腫瘍の化学療法を行っています

高齢者に多い前立腺癌については、患者さんの病状、全身状態に応じてホルモン療法、手術療法、放射線療法を適時使い分け、患者さんにとって最良の治療を提供します。
次々と新薬が開発されている腎癌の分子標的薬による治療についても積極的に対応しております。
そのほか、膀胱癌、尿道癌、前立腺癌の再発時の化学療法、精巣腫瘍、副腎癌の化学療法も行っています。

当科で行っている化学療法レジメン一覧(平成28年6月1日現在)
泌尿器科がん(PDF:123KB)

診療実績(平成27年1月~平成27年12月)

手術・検査件数 前立腺生検 142例
癌診断 73例
前立腺全摘除術 1例
ラパロ 1件
開腹 0件
腎癌の腎摘除術(ラパロ) 16例
腎癌の腎部分切除術(ラパロ) 14例
腎盂尿管癌にて腎尿管摘除術(ラパロ) 16例
副腎摘除術(内視鏡)(ラパロ) 13例
膀胱全摘除術 5件
TUR-BT 74件
TUR-P 13件
ロボット支援前立腺全摘除術 87件