病後児保育とは
病後児保育とは、病気や怪我の回復期にある乳幼児を、専用の保育室で看護師・保育士などの専門職員がお預かりする事業です。子育てと就労などの両立を支援し、安心して子育てをしていただくための制度です。
利用できる方
乳幼児、保護者がそれぞれ次の要件にあてはまる場合にご利用できます。
乳幼児の要件
長野地域連携中枢都市圏内(長野市・須坂市・千曲市・坂城町・小布施町・高山村・信濃町・小川村・飯綱町)に在住、または圏内の保育園、幼稚園に在籍する6ヵ月以上の児~就学前園児で、病気や怪我の回復期にあり、集団生活が困難な児(病気中または伝染性の病気の場合は対象になりません)。
なお、保育時に病状が悪化した場合は、お迎えをお願いする場合があります。
保護者の要件
児の保護者が、勤務の場合、傷病、出産(産前産後8週間)、冠婚葬祭など、やむをえない事由により家庭で保育を行うことが困難な方。
利用できる日時
保育時間 月曜日~金曜日 午前8:00~午後5:30
- 土日、祝日、5/1、12/29~1/3は休日となります。
- 他に、保育室の都合によりお休みする場合があります。
- 延長保育はありません。
- 休日を含め、連続のご利用は7日間が原則です。
症状によって7日間以上となる場合は医師の診断書(病状連絡票)を再度提出していただきます。
利用料
1日 2,200円(税込・昼食代を含む)
- 当日の朝、お支払い願います。半日、時間単位での清算はいたしません。
- つり銭のないようお願いします。
- オムツ不足時はこちらで用意しますので、実費をいただきます。
パンフレット・提出用紙
利用上のお願い
医師から「病後児保育室」の利用が可能だと判断された場合でも、急な病状の変化により、保育室の判断で利用をお断りする場合もあります。また、保育中でもお迎えに来ていただく場合もあります。保育中に病状が急変した場合、保護者の方にご連絡いたしますが、当院で受診することもありますので、あらかじめご承知おきください。体調確認の際には感染症に関する内容もお尋ねします。利用にあたり、感染症状がある場合、事前に医療機関もしくは検査キットにて陰性を確認していただきます。また、元々通園されている園が感染症で休園中の場合はお預かりすることはできませんのでご了承ください。
「病後児保育室ゆりかご」利用の流れ
登録
- 登録申請書(様式第1号)に記入し、長野赤十字病院病後児保育室ゆりかごに郵送をお願いします。
- 「病後児保育事業 利用申込書」(様式第2号)、「病状連絡票」(様式第3号)、「くすり連絡票」(様式第4号)などの必要書類は長野市役所保育・幼稚園課、各支所、保健センター、各幼稚園・保育園などにもあります。
- 登録申請書(様式第1号)は、長野市役所保育・幼稚園課の窓口へ提出していただくこともできます。
申し込み
- 病後児保育室の定員に余裕があるか、電話で状況をお確かめください。
- かかりつけ医からの空き状況の確認はいたしません。定員は3名です。
TEL. 026-226-7753
利用にあたり、感染症状がある場合、事前に医療機関もしくは検査キットにて陰性を確認していただきます。
前日予約受付は17:00まで、当日は8:00~10:00までです。
当日予約取り消しは8:00~8:30までに必ずご連絡ください。
(つながらない場合はTEL 026-226-4131 長野赤十字病院代表)診察主治医に、病後児保育室で保育できるかどうかをご相談ください。
診察
主治医に、病後児保育室で保育できるかどうかをご相談ください。
- 病状連絡票(様式第3号)下部の「医師からの指示事項」に記入してもらいます。
- 発行にかかる費用は保護者負担になります。
- 医師の診察は前日、当日のものにしてください。
病後児保育
時間に余裕を持ってお出掛けください。
持ち物
- すべてにお名前を記入してください。
利用申込書(様式第2号)、病状連絡票(様式第3号)、オムツ、おしりふき、着替え、食事用エプロン、ビニール袋2枚、ハンドタオル1枚、お気に入りのおもちゃ1個〜2個。 - 薬が必要な方は、薬剤情報提供書または薬剤情報書とくすり連絡票(様式4号)を添えてお持ちください。
特に熱性けいれんの既往のある方は必ず薬を持参してください。 - 薬剤情報書はかかりつけ医に記入してもらいます。発行にかかる費用は保護者負担になります。
- ミルクの場合は一式(ミルク、哺乳瓶、乳首)をご持参ください。
アレルギー等、特別な食事を必要とする方は昼食・おやつなどをご持参いただくこともあります。
お迎え
保育中のお子さんの様子を家庭との連絡票によりお知らせいたします。
- 領収書はお迎えの時にお渡しします。
- 朝とお迎えの保護者が異なる場合は、お名前の確認をさせていただきます。
長野赤十字病院病後児保育室利用判断基準
病名 | 病後児保育の目安 |
---|---|
コロナウイルス感染症 | 発症した日を0日として5日経過し、かつ症状が軽快して24時間経過するまで |
インフルエンザ | 発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで |
麻疹 | 解熱後3日を経過している |
風疹 | 解熱し、発疹が消失している(発疹出現後3日程度、色素沈着はかまわない) |
水痘 | 全ての発疹が痂皮化している(発疹出現から7日前後) |
おたふくかぜ | 耳下腺の腫大がほぼ消失している |
突発性発疹 | 診断がくだされ、解熱している |
ヘルパンギーナ | 解熱して食事が摂取可能である |
手足口病 | 解熱して食事が摂取可能で、発疹が消失している |
感染性胃腸炎 (ノロウイルスアデノウイルス・ロタウイルス等) | 発熱・嘔吐がなく、下痢が消失傾向である |
咽頭結膜熱 (プール熱) | 解熱後2日を経過し、眼脂・流涙がほぼ消失している |
流行性角結膜炎 | 眼脂・流涙などの症状がほぼ消失している(通常発症から2~3週間位) |
急性出血性結膜炎 | 眼脂・流涙がほぼ消失している |
溶連菌感染症 | 適切な治療を前日までに開始されていて(内服開始後24時間以上経過している)体温が38.0℃未満であること。 |
とびひ | 発熱がなく、状態が悪くない場合 |
百日咳 | レプリーゼが減少傾向になっている 治療効果があるとされる薬剤を最低5日間投与されている |
外科的疾患 | 一般保育所での保育が困難な場合 |
- RSウイルス感染症・インフルエンザについて:
周辺流行状況を確認し、鼻汁・喘鳴の強い時は要相談。検査後陰性であることが望ましい。 - 上記の疾患に加えて「頭ジラミ」がある場合は、相談を必要とする。
一般的症状
熱 | 解熱剤等使用せずに体温が38℃未満である |
---|---|
食欲 | 半分程度は摂取できている |
消化器症状 | 強い腹痛がなく、嘔吐もほぼない。激しい下痢もない。 |
- 免疫抑制剤(プレドニン等)を内服中の方は、申し出をお願いします。
- 利用基準は上記によりますが、かかりつけの医師の意見を尊重します。
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長野赤十字病院 病後児保育室ゆりかご
〒380-8582 長野市若里五丁目22番1号
TEL. 026-226-7753(ゆりかご直通)
または 026-226-4131(病院代表)