診療科・部門
病理部

概要

臨床医が患者さんの病変から採取した組織、細胞(細胞診検体)、体腔液などの体液(同前)について、顕微鏡で細胞形態と組織構築を観察し、病変の最終診断を行っています。病理組織診断は治療方針の決定に結びつく重要な情報であり、診断の質と同時に適切なタイミングで依頼医への情報提供を心がけています。

現在のメンバー

  • 病理医3名(病理専門医2名、後期研修医1名)
  • 非常勤病理医(信大)3名(病理専門医)
  • 臨床検査技師6名(認定病理検査技師3名、細胞検査士5名)
  • 事務員1名

検体量

病理組織検査細胞診検査遺伝子検査剖検
6,854件6,416件663件11件

期間:2023年1月1日~2023年12月31日

診療の特色

  1. HE標本(基本の染色法)と、必要に応じた免疫染色および特殊染色による組織診断
  2. 治療法選択の判断材料となる各臓器に特異的な病理学的検査(乳がんのホルモンレセプター、Her2 FISH、肺がんのEGFR、ALKなど治療方針の決定に直接結びつく部内検査の実施と判定)
  3. 診断困難例に関する外部へのconsultation(信州大学とその関連病院、静岡がんセンター、静岡県立総合病院、九州大学などと特殊・希少症例に関するdiscussionを行なっています)
  4. 組織診・細胞診による術中診断を、術前診断未確定例についておこない、術式の決定に役立っています。低侵襲の細胞診検体採取と細胞診断により病変の早期発見、術後経過観察に寄与しています。
  5. 臨床各科との検討会を通じて、十分な病理学的情報を臨床医に伝え、診療の質の向上に寄与しています(月に10回程度)。
  6. 検体の取り扱いには十分注意を払い、部内の良好なコミュニケーションを通じて、相互に補完しあいながら、インシデントを根絶する努力をしています。
  7. 各メンバーの質の向上のために、学会、研究会に可能な限り参加し、研鑽しています。
  8. 2019年より、信州大学より病理修練医を受け入れ、次世代の病理医育成に寄与しています。
  9. 病理解剖、CPC等を通じて臨床研修医など若手医師の育成に関わっています。

今後の予定

2019年6月より、がんゲノムプロファイリング検査(遺伝子パネル検査)が保険収載されました。当院は県内2番目のがんゲノム医療連携病院として北信での役割を担っており、病理部による腫瘍組織評価をもとに、新規開発薬の治験など新しい治療に、患者さんをつなげていけるよう、努めています。長野市民病院病理とも協力しています。

また近年、分子標的薬など新規薬剤の開発とともに、遺伝子診断や、いわゆるコンパニオン診断業務が増加しています。これらを正確かつ迅速に行うために、腫瘍の遺伝子診断を日常業務とする業務を整理統合して腫瘍遺伝子検査室の設置を新病院立ち上げの時期に行うことを検討します。現在、信州大学から病理専攻の後期研修医を1名受け入れており、引き続き継続します。

スタッフ紹介

小山 茂 (こやま しげる)
役職:
部長 兼
専門分野:
呼吸器疾患 特に肺癌・びまん性肺疾患の診断と治療
卒業年:
昭和61年卒
資格等:
総合内科専門医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター(ICD)
佐藤 碧 (さとう みどり)
役職:
副部長
玉田 恒 (たまだ ひさし)
役職:
副部長
大島 志織 (おおしま しおり)
役職:
医師
専門分野:
病理
卒業年:
平成31年