診療科・部門
生殖医療センター

2023年9月より、生殖補助医療の保険診療を開始いたしました。

一般不妊治療から体外受精・顕微授精まで患者さんに寄り添いながら結果を重視した不妊治療を提供いたします

当院は、大学病院と同じような系統だった不妊症の検査と治療を行っています。 医師(産婦人科生殖医療専門医1名・泌尿器科生殖医療専門医1名)、看護師、臨床検査技師(生殖補助医療胚培養士1名、認定臨床エンブリオロジスト1名)など国家資格と生殖医療に関する知識・技術を習得し、認定資格を習得したスタッフが中心となって診療にあたっています。
スタッフがチームとして一丸となり、横のつながりを密にとり、一般不妊治療から体外受精・顕微授精等の高度生殖医療までをしっかりステップアップしていきます。さらに、妊娠された患者さんに関しては、充実した周産期治療を行う産科にて安心して分娩まで行っていただけます。

一人ひとりにあった最適な方法をご提案します

一般不妊治療から患者さんの状況に合わせ、人工授精や生殖補助医療(体外受精・顕微授精・胚移植・胚凍結)へとステップアップしながら治療を行っています。また、排卵誘発が必要な場合は、刺激周期採卵または自然周期採卵とするかは患者さんのお身体の状態を考慮して選択していきます。
なお、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの手術を検討する場合、妊娠を考えた際に患者さんのメリットが大きいと判断した場合に対しご提案し、当院で対応させていただきます。
ご夫婦のお気持ちも確認しながら効率的に検査を進め、妊娠に至るために最善と思われる治療法を提案させていただきます。

担当医師紹介

生殖医療センターセンター長西澤 千津恵
副センター長宮下 昭太
生殖医療専門医草場 愛

主な治療項目と保険適用額(3割負担)

タイミング法・人工授精(回数制限なし・年齢制限なし)

一般不妊治療管理料750円(3か月に1回)
人工授精(AIH)5,460円

体外受精

  • 40歳未満の方 : お子さん1人毎に胚移植6回まで
  • 40歳以上43歳未満の方 : お子さん1人毎に胚移植3回まで

生殖補助医療管理料 : 900円(1ヶ月に1回)

1) 採卵基本料 : 9,600円(採卵数0個の場合)

採卵できた卵の数で下記を加算

1個7,200円(合計 16,800円)
2~5個10,800円(合計 20,400円)
6~9個16,500円(合計 26,100円)
10個以上21,600円(合計 31,200円)

2) 受精料

媒精(ふりかけ) 12,600円(個数にかかわらず)
顕微授精(ICSI) 個数に応じて下記のとおり

1個14,400円2~5個20,400円
6~9個30,000円10個以上38,400円
媒精(ふりかけ)と顕微授精(ICSI)を両方行った(Split)場合顕微授精代 + 媒精の半額(6,300円)
TESE精子を使用した顕微授精(ICSI)の場合15,000円加算
卵子活性化処理を実施した場合3,000円加算

3) 受精卵培養(採卵翌日から3日目までの培養・受精した個数毎)

1個13,500円2~5個18,000円
6~9個25,200円10個以上31,500円

4) 胚盤胞培養加算(3日目から6日目までの培養・培養した受精卵の個数毎)

1個4,500円2~5個6,000円
6~9個7,500円10個以上9,000円

5) 胚移植

新鮮胚移植22,500円凍結・融解胚移植36,000円
アシステッドハッチング実施の場合3,000円加算
高濃度ヒアルロン酸含有培養液を使用した場合3,000円加算

6) 胚(受精卵)凍結保存(1年目の維持管理料を含む)

1個15,000円2~5個21,000円
6~9個30,600円10個以上39,000円
アシステッドハッチング実施の場合3,000円加算
高濃度ヒアルロン酸含有培養液を使用した場合3,000円加算

注意事項

  • 回数は”胚移植”の回数でカウントされます。
  • 凍結保存胚がある場合の採卵は”自費”となります。
  • 自費診療費は、保険収載項目はその保険点数の10倍+消費税、無い場合は当院が独自に決めた費用となります。
  • 保険診療の場合、高額療養費制度(限度額適用認定証利用)の対象となります。
  • 県や市町村に独自の助成制度がある場合があります。各人の責任においてご確認ください。