放射線治療科

放射線治療科について

各種がんに対する放射線治療(エックス線・電子線による体外照射、アイソトープ治療)を行っています。
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診療方針・理念

放射線治療は、がんの局所に放射線を集中させ周囲正常組織への影響をなるべく少なくし、より少ない副作用でがんを根治することを目的としています。最大の利点はからだの機能や形態を温存しつつ治療できることです。身体的負担も少ないため、高齢者や合併症を有する患者さんのがん治療も可能です。これらの特性から生活の質を重視する傾向が強くなってきた現在、がん治療における放射線治療の重要性は高まっています。当院は北信地域におけるがん治療の要所として様々な放射線治療に対応できるよう体外照射とアイソトープ治療(RI治療、内用療法)を行っています。体外照射は画像誘導放射線治療(IGRT)を併用することで強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療(脳定位放射線治療、体幹部定位放射線治療)などの高精度放射線治療が可能で、年間治療数は県内有数規模の600例を超えます。放射線治療専門医3名が常勤しており、協議のうえ適切な治療が提供できるよう心がけております。また院内の各種キャンサーボードに関わり放射線治療の適応について検討を行っています。医療従事者としての資質向上を目指し学術大会や研修会に参加し、最新の研究知見をもとに新しい治療技術を実臨床で取り入れられるよう取り組んでおります。

診療実績(2020年1月~12月)

放射線治療患者数

原発部位 脳・脊髄腫瘍 14
頭頚部腫瘍 39
食道癌 20
肺、縦隔 101
うち肺 101
乳癌 119
胃、小腸、大腸、肝膵 60
婦人科腫瘍 12
泌尿器系腫瘍 61
うち前立腺 36
造血器リンパ系 66
皮膚、骨、軟部 5
その他 悪性 4
良性疾患 4
脳転移 31
骨転移 105
特殊照射 定位照射 18
体幹部 47
うち肺 26
うち肝 21
65
強度変調
放射線治療
頭頸部 53
前立腺 20
中枢神経 37
その他 63
173
全身照射 7
アイソトープ治療
(RI治療・内用療法)
I-131 甲状腺機能亢進症治療 11
I-131 甲状腺癌全摘後アブレーション 4
Y-90 ゼヴァリン 悪性リンパ腫治療 0
Ra-223 ゾーフィゴ 前立腺癌骨転移治療 45