形成外科

形成外科について

手指の外傷、特に切断指の再接着や手、頭頸部、乳房再建など、形成外科全般にわたる疾患を、院内各診療科及び地域の医療機関との連携のもとに治療しています。

診療方針・理念

手指の外傷、特にマイクロサージャリーによる切断指の再接着や手、頭頸部、乳房再建外科に良好な成績を収めている。また全国に先駆けて始めた、Qスイッチルビーレーザー、色素レーザーは10,000件を越える治療実績がある。

症例、治療、成績:年間の手術数は約700例で、形成外科すべての領域にわたっている。

外傷、特に切断指では、末節切断や挫滅が高度な症例でも微小血管吻合による再接着を積極的に行っており、開設以来約82%の生着率を維持している。指の欠損には足指移植を行っている。また同様の手技を用いた遊離皮弁による頭頸部を主とした悪性腫瘍切除後の再建や四肢外傷後の再建、顔面神経麻痺の治療も手がけており、皮弁生着率約96%に達している。また救急救命ホットライン切断指を開設した。

乳癌症例では外科の協力の下に広背筋皮弁や腹直筋皮弁による一期的あるいは二期的再建を行い、またエキスパンダー法による乳房再建を保険診療で行えるよう下記の施設認定を受け、患者さんのQOLの向上を目指している。

  • エキスパンダー実施施設(一次再建、二次再建)
  • インプラント実施施設(一次一期再建、一次二期再建、二次再建)

先天異常では、唇顎口蓋裂、小耳症、埋没耳、臍ヘルニア、漏斗胸などの治療も行っており、特に漏斗胸に対しては内視鏡を用いたNuss法を取り入れ、従来よりも小さな切開で、短時間に最小限の侵襲で手術できるようになった。手足では多合指などの先天異常の手術において、機能的予後だけでなく爪の形態など整容的にも満足の得られるように配慮している。

熱傷、顔面の損傷や骨折、瘢痕形成などの手術も全体の3割強を占め、手術や外傷による組織欠損の一期的閉鎖はもとより、二次的変形の修正、ケロイド、陥入爪、腋臭症、陥没乳頭などの治療にも応じており、いわば先天的または後天的に生じた表在性の変形の殆どすべてを治療の対象としている。

近年まぶたと頭痛、肩こりの関連が指摘され、高齢化の進行も相まって眼瞼下垂、睫毛内反の手術が増加している。

太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑などのあざや、血管腫に対するレーザー治療、手術治療を行っている。これらの治療成績は、日本形成外科学会、日本マイクロサージャリー学会、日本手の外科学会などにおいて発表している。

医療設備:手術用顕微鏡、Qスイッチルビーレーザー、色素レーザー

当科で行っている化学療法レジメン一覧(平成30年5月25日現在)
軟部肉腫・血管肉腫(PDF:93KB)

診療実績(平成29年1月~平成29年12月)

手術・検査件数

手術内容 件数
新鮮熱傷 18件
顔面骨骨折・軟部組織損傷 58件
唇裂・口蓋裂 17件
手足の先天異常 14件
手足の外傷 155件
その他の先天異常 41件
母斑、血管腫、良性腫瘍 287件
悪性腫瘍、それに関連する再建 87件
瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド 21件
褥瘡、難治性潰瘍 34件
変性・炎症 124件
その他 173件
合計 1018件