診療科・部門
検査部・輸血部

検査部

メンバー

  • 検査部長:植木俊充
  • 医師:斉木葉子
  • 他(検査技師37名、事務1名)

正しい医療を行うには正しい診断が必要です。正しい診断には正確な検査結果の評価が欠かせません。当検査部では臨床の先生方に正しい診断をしていただくデータを、正確・迅速に提供することを目標に努力しております。

  • 日臨技精度管理成績   98.5点(令和4年度)
  • 日本医師会精度管理成績 96.9点(令和4年度)
  • 長野県医師会      99.0点(令和4年度)

当検査部の機能は検体検査部門、生理検査部門及び受付部門の3課に分けられます。

診療の特色

検体検査部門では、患者様からいただいた血液や尿などの「検体」を検査しています

  1. コンピューターシステムと国内でも有数の検体搬送ラインを駆使し、検査部で患者様の受付をしてから、血液学的検査では約15分、生化学検査、免疫学的検査(一部)では約50分で外来診察室に結果を報告しており、今日の検査結果を今日の診断に反映していただいております。
  2. 院内で行う検査は全て迅速にという考えから、特に緊急検査項目を決めておりません。項目によっては時間のかかる検査もありますが、報告するまでに必要な時間は全ての外来患者様に共通です。
  3. 結核等の迅速診断のためPCR検査を取り入れ、先端医療を目指しています。
  4. 治療のための投薬の効果および副作用を把握するための、薬物血中濃度を測定していきます。

この他にも尿や便を調べる一般検査、感染症の原因菌を特定し効能のある薬剤を選定する細菌学的検査等を行っています。

生理検査部門は患者様から直接情報を得る次のような検査を行っています

  1. 心電図、ホルター心電図、トレッドミル、CPX、心臓超音波検査、心臓カテーテル検査等の循環生理検査
  2. 脳波、筋電図、脳死判定に欠かせない誘発電位検査等の神経生理検査
  3. 肺活量、肺拡散能、クロージングボリューム、気道過敏性試験。気道可逆性試験の呼吸生理検査
  4. 癌の早期発見を目指す、乳腺・甲状腺の超音波検査
  5. 聴力検査、重心動揺、平衡機能検査等の耳鼻科検査
  6. 新生児の聴覚障害を早期に発見し、早い段階で適切な療育を受けて頂くための新生児聴覚検査
  7. 妊婦外来での子宮・胎児超音波検査
  8. 胃潰瘍、慢性胃炎等のピロリ菌検査
  9. 肝硬変等の栄養管理での間接熱量測定

受付部門は検査部の中枢としての役割を担っています

  1. 患者様の受付、案内、採血、検査結果報告時間のモニター
  2. 検査システム、搬送ライン等システム保守管理
  3. 臨床各科、各病棟へ検査情報の提供、検査部ホームページの作成
  4. 検体検査全体の精度管理
  5. 試薬、物品の在庫管理、原価管理等を行っています
  6. 治験における検体管理、検査業務

休日、夜間の検査体制:三交代制

  • 休日日勤者:午前3名・午後2名
  • 夜間勤務者:2名
  • その他:心カテ拘束1名

輸血部

メンバー

  • 部長:植木 俊充
  • 医師:森川 卓洋
  • 臨床検査技師3名

診療の特色

輸血部の主な業務内容は、安全な血液製剤を提供するための輸血検査、輸血用血液製剤の管理、造血幹細胞の検査及び液体窒素による保存管理、貯血式自己血の管理などを行っています。また、献血者より善意で提供された限られた血液資源を有効に活用するために、血液製剤の廃棄を極力抑えるための努力を行っています。安全な輸血療法のために輸血管理システムを導入し安全かつ確実に輸血が行えるよう、3名の臨床検査技師を配置し、検査部との一体運用の下で緊急時の輸血にも対応できるよう24時間体制で行っています。平成25年度からは輸血療法を受けられた患者様に輸血前感染症検査と血清検体の2年間の凍結保管を実施し、より安全で質の高い輸血療法を目指しています。また、医療安全推進課、学会認定臨床輸血看護師と連携し、院内の輸血療法の改善にも取り組んでいます。

検査部員各種資格取得一覧

(令和4年4月1日現在)

認定資格取得者数認定機関
一級臨床検査士(免疫血清学)1日本臨床検査同学院
二級臨床検査士(循環生理学)6
二級臨床検査士(呼吸生理学)6
二級臨床検査士(神経生理学)4
二級臨床検査士(微生物学)4
二級臨床検査士(血液学)8
二級臨床検査士(臨床化学)4
二級臨床検査士(免疫血清学)4
緊急臨床検査士4
遺伝子分析科学認定士(初級)1
認定一般検査技師1日臨技認定協議会
認定心電検査技師2
認定筋電図・神経電導分野技術師2日本臨床神経生理学会
認定脳波検査技術師1
超音波検査士(循環器)8日本超音波医学会
超音波検査士(産婦人科)5
超音波検査士(血管)1
超音波検査士(体表臓器)4
認定血液検査技師5日本検査血液学会
認定骨髄検査技師1
認定臨床微生物検査技師1日本臨床微生物学会ほか
認定臨床化学者1日本臨床化学会
認定HLA検査技術者1日本組織適合性学会
感染制御認定微生物検査技師ICMT2日本臨床微生物学会
認定臨床エンブリオロジスト1日本臨床エンブリオロジスト学会
医療情報技師1医療情報学会
日本糖尿病療養指導士(CDE-J)5日本糖尿病療養指導士認定機構
栄養サポートチーム(NST)専門療法士2日本静脈経腸栄養学会
日本性感染症学会認定士1日本性感染症学会
ペースメーカ/ICD関連情報担当者
CDR認定IBHRE
1日本不整脈学会
平衡機能検査士1日本めまい平衡医学会
心臓リハビリテーション指導士1日本心臓リハビリテーション学会
体外受精コーディネーター2日本不妊カウンセリング学会
POCTコーディネータ1日本臨床検査検査自動化学会
健康管理士一般指導員1日本成人病予防協会
第二種ME技術士2日本生体医工学会
統計士1実務教育研究所
東北信地域
地域糖尿病療養指導士
1東北信地域
地域糖尿病療養指導士育成会
健康食品管理士7健康食品管理士認定協会
認定輸血検査技師1日本輸血細胞治療学会

業務実績

検査部

令和4年

一般100,700件血液420,762件
生理67,828件血清242,631件
細菌75,147件化学2,178,578件

輸血部

令和4年

赤血球製剤9,492単位新鮮凍結血漿2,885単位
血小板製剤20,671単位自己血153単位
HLA適合血小板製剤1,335単位アルブミン製剤(25%50ml換算)1,845本

スタッフ紹介

小林 光 (こばやし ひかる)
役職:
副院長 兼 部長(第一血液内科部長兼務)
専門分野:
血液病学
卒業年:
昭和62年卒
資格等:
日本内科学会認定医・総合内科専門医、日本内科学会指導医、日本血液学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、造血細胞移植認定医
斉木 葉子 (さいき ようこ)
役職:
医師
卒業年:
昭和47年卒