脳神経外科

脳神経外科について

脳神経外科の診療は広く中枢神経系疾患全般に亘るため、総合病院の利点を生かし、各科、各部門との緊密な連携のもと、最先端診断装置を利用し、より良い医療を提供しています。

診療方針・理念

1971年開設。日本脳神経外科学会専門医訓練施設指定。北信地方唯一の救命救急センターを担う病院として、脳卒中、頭部外傷、てんかん発作、髄膜炎など各種神経救急疾患に対応する脳神経救急センターを運営しています。
また開頭術ならびに血管内手術いずれにも迅速に対応可能です。重症脳血管障害はSCUにて集中治療を行っています。大きな開頭術後や血管内手術後はICUにて術後管理を行っています。

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    写真:マイクロサージャリー
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    写真:クリッピング術
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    写真:バイパス術
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    写真: 内視鏡的経鼻下垂体手術
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    写真:術中モニタリング
  • 良性脳腫瘍に対しては手術療法が中心です。術後合併症の予防に生理検査室と協力し各種術中モニタリングを併用しています。また、下垂体腺腫に対しては内視鏡的経蝶形骨洞手術を行っています。
  • 悪性脳腫瘍に対しては病理検査部と連携し、正確な組織診断確定後QOLを重視し、手術療法に加え組織診断に応じ化学療法を行っています。また放射線科と連携し高精度放射線治療装置(ノバリス)を用いた放射線療法を行っています。

  • クモ膜下出血は早期開頭手術あるいは血管内手術の後、ICUにて管理しています。
  • 脳内出血重症例は血腫量により開頭手術、ないし内視鏡的血腫除去術を行っています。
  • 脳梗塞超急性期例に対し、rt-PAを用いた急性期血栓溶解療法や血管内手術による機械的血栓回収療法を行っています。また慢性期の患者さんに対しても、脳血流量の評価を行い、適応を考慮した上、脳梗塞再発防止のための脳血管再建術を行っております。
  • 未破裂脳動脈瘤の治療は開頭によるクリッピング手術、血管内手術によるコイル塞栓術のいずれも可能です。適応を考慮し治療法を選択しています。
  • 頚動脈狭窄病変に対する治療は血栓内膜剥離術、血管内手術によるステント留置術いずれも可能です。適応を考慮し治療法を選択しています。
  • 重傷頭部外傷は緊急手術後、集中治療室にて全身管理を行っています。

最新の血管撮影装置を導入し、脳血管内手術(カテーテル治療)を行っています。

血管撮影装置血管内手術
写真:血管内手術

脳血管内治療専門医2名を中心に、脳動脈瘤コイル塞栓術や頸動脈ステント留置術等の血管内手術を多数行っています。また、神経内科と共に脳神経救急センターを運営し365日24時間体制で脳卒中救急医療に対応しており、急性期脳梗塞に対してカテーテルによる血栓回収療法を多数行っています。

診療実績

2021年 2022年
外来患者数 772 802
入院患者数 505 503
外来患者延数 5,767 5,911
入院患者延数 12,646 13,241
総手術件数 216 253
脳動脈瘤クリッピング 16 17
脳腫瘍摘出術 20 30
動脈瘤コイル塞栓 11 16
血栓回収 22 30