心臓血管外科

心臓血管外科について

成人の心臓疾患の手術を中心とした診療を行っています。人工心肺手術から末梢血管の保存療法まで幅広い治療を行っており、最善の治療法が選択されるよう心がけています。また救急にも常時対応しています。

診療方針・理念

心臓血管外科では冠動脈バイパス術、弁膜症手術、大動脈瘤に対する人工血管置換術などのOpen手術に加えて、低侵襲なカテーテル手術であるステントグラフト内挿術も個々の患者さんの状態に合わせ多く施行しています。急性B型大動脈解離や大動脈瘤破裂に対する緊急ステントグラフト手術も施行可能な状況となっています。また。大動脈弁狭窄症に対してカテーテル的に人工弁を挿入する手術(TAVI)も開始し、順調に症例数を増やしております。現状ではTAVIは80歳以上の患者様に限り施行していますが、従来の人工心肺を用いた大動脈弁置換術に比較し、手術自体により体が受けるダメージが軽く非常に有用な治療と思われます。

様々な心臓血管疾患が存在しますが、病状だけではなくそれぞれの患者さんの状態に合わせ、適切な手術を選択するよう心がけています。

心臓血管外科学分野(2021年1月~12月)

全体
手術総数 220
  うち、全身麻酔による手術症例数 207
うち、全身麻酔以外による手術症例数 13
心臓
先天性心疾患 2
心臓弁膜症(TAVIを含む) 76
虚血性心疾患 22
心疾患その他 13
胸部大動脈瘤
解離性大動脈瘤(発症2週間以内) 12
解離性大動脈瘤(慢性期) 15
非解離性大動脈瘤(破裂性) 3
非解離性大動脈瘤(非破裂性) 13
腹部大動脈瘤
腹部/腸骨(非破裂) 38
腹部/腸骨(破裂) 3
末梢血管
AAO 4
ASO 4
静脈瘤 15
小計 23
その他
その他 0