心臓血管外科
心臓血管外科について
成人の心臓疾患の手術を中心とした診療を行っています。人工心肺手術から末梢血管の保存療法まで幅広い治療を行っており、最善の治療法が選択されるよう心がけています。また救急にも常時対応しています。
診療方針・理念
心臓血管外科では冠動脈バイパス術、弁膜症手術、大動脈瘤に対する人工血管置換術などのOpen手術に加えて、低侵襲なカテーテル手術であるステントグラフト内挿術も個々の患者さんの状態に合わせ多く施行しています。急性B型大動脈解離や大動脈瘤破裂に対する緊急ステントグラフト手術も施行可能な状況となっています。また。大動脈弁狭窄症に対してカテーテル的に人工弁を挿入する手術(TAVI)も開始し、順調に症例数を増やしております。現状ではTAVIは80歳以上の患者様に限り施行していますが、従来の人工心肺を用いた大動脈弁置換術に比較し、手術自体により体が受けるダメージが軽く非常に有用な治療と思われます。
様々な心臓血管疾患が存在しますが、病状だけではなくそれぞれの患者さんの状態に合わせ、適切な手術を選択するよう心がけています。
心臓血管外科学分野(2020年1月~12月)
全体 |
手術総数 |
178 |
|
うち、全身麻酔による手術症例数 |
171 |
うち、全身麻酔以外による手術症例数 |
17 |
心臓 |
先天性心疾患 |
心房中隔欠損症 |
3 |
心室中隔欠損症 |
0 |
その他 |
1 |
小計 |
4 |
心臓弁膜症 |
大動脈弁置換術(A) |
9 |
僧帽弁置換術(M) |
4 |
僧帽弁弁形成術 |
9 |
A+M |
2 |
M+T |
0 |
A+M+T |
0 |
肺動脈弁 |
0 |
その他(TAVRを含む) |
42 |
小計 |
66 |
虚血性心疾患 |
Combentional CABG |
21 |
OPCAB |
1 |
On Pump Beating |
0 |
心筋梗塞合併症 |
0 |
その他 |
0 |
小計 |
22 |
心疾患その他 |
不整脈 |
5 |
心臟腫瘍 |
2 |
VAD |
0 |
その他 |
2 |
小計 |
9 |
胸部大動脈瘤 |
解離性大動脈瘤(発症2週間以内) |
置換部位 |
|
基部 |
0 |
上行 |
5 |
弓部 |
1 |
基部+上行+弓部 |
0 |
下行 |
0 |
胸腹部 |
0 |
TEVAR |
0 |
小計 |
6 |
解離性大動脈瘤(慢性期) |
置換部位 |
|
基部 |
1 |
上行 |
0 |
弓部 |
0 |
基部+上行+弓部 |
0 |
下行 |
0 |
胸腹部 |
0 |
TEVAR |
5 |
小計 |
6 |
非解離性大動脈瘤(破裂性) |
置換部位 |
|
基部 |
0 |
上行 |
0 |
弓部 |
0 |
基部+上行+弓部 |
0 |
下行 |
0 |
胸腹部 |
0 |
TEVAR |
2 |
小計 |
2 |
非解離性大動脈瘤(非破裂性) |
置換部位 |
|
基部 |
1 |
上行 |
1 |
弓部 |
1 |
基部+上行+弓部 |
0 |
下行 |
0 |
胸腹部 |
0 |
TEVAR |
6 |
小計 |
9 |
腹部大動脈瘤 |
腹部/腸骨(非破裂) |
人工血管置換術 |
8 |
EVAR |
31 |
その他 |
0 |
小計 |
39 |
腹部/腸骨(破裂) |
人工血管置換術 |
3 |
EVAR |
0 |
その他 |
0 |
小計 |
3 |
末梢血管 |
AAO |
5 |
ASO |
1 |
静脈瘤 |
9 |
血管再生治療 |
0 |
その他 |
3 |
インターベンション治療 |
0 |
小計 |
18 |