小児外科

小児外科について

地区唯一の小児外科施設であり、新生児から15歳までの外科疾患を広く扱っています。
また、急性虫垂炎を中心に腹腔鏡手術を導入しています。

診療方針・理念

小児外科イメージ
腹腔鏡下ヘルニア根治手術の様子

救急疾患に対しては、24時間体制で対応しています。また、小児科を中心にして、病診連携を密にし、地域患児と御家族のQOL向上に努めるとともに学会活動を通して医療の発展に寄与しています。鼠径ヘルニアなどの体表疾患を始め、クリニカルパスを用いて、患者と御家族にわかりやすい医療を行っています。

小児は成長途上にあるため、手術侵襲を出来るだけ少なくし、患児の成長の妨げとならない手術術式をすすめています。このため、手術創は小さく、目立たないように工夫しています。腹腔鏡下手術を導入しており、痛みが少なく、すぐ動けるようになるため、入院日数が短縮されています。手術には、信州大学外科・小児外科または長野県立こども病院の応援を受けています。

平成24年5月より、女児の鼠径ヘルニア手術から腹腔鏡手術も導入しました。現在までに93例(男児8例、女児85例)行いました。また平成25年4月より、従来法(Potts法)による鼠径ヘルニア手術などの体表手術には、日帰り手術を再開しました。

小児病棟入院時は家族が付き添えます(NICU入院を除く)。新生児手術症例や小児悪性腫瘍症例は、長野県立こども病院または信州大学へ紹介しています。検査は、外来受診時に予約することにより行っています。

診療実績(平成28年1月~平成28年12月)

手術・検査件数 手術症例数:154例(緊急19例)
主な手術
鼠径ヘルニア 102例(右側52例、左側28例、両側22例)
(うち腹腔鏡手術21例:男児5例、女児16例)
虫垂炎 17例(うち複雑性7例)(全例腹腔鏡手術)

停留精巣

14例(右側3例、左側11例、両側0例)

臍ヘルニア 17例
肥厚性幽門狭窄症 3例
以下各1例:皮厚性幽門狭窄症、尿膜管遺残、白線ヘルニアなど
主な処置:腸重積非観血的整復(高圧注腸整復) 3例 (注腸整復)など
主な検査:上部消化管造影、注腸透視、超音波検査など
その他入院した主要疾患
虫垂炎(保存的治療) 18例
腸閉塞症 2例
外傷 0例
以下各1例: 上行結腸憩室炎、短腸症候群、S状結腸及び上行結腸過長症、脱水症、肛門脱・烈肛など
臨床指標(治療成績)
手術合併症
 術後出血再手術 なし
 鼠径ヘルニア術後感染 なし
 停留精巣術後感染 1例(3.8%)
 虫垂炎術後創感染 なし、虫垂炎術後一ヶ月以内再入院 なし
 ヘルニア術後再発 1例、ヘルニア反対側出現率 3例(3.8%)
術後在院日数
 鼠径ヘルニア 0.18日(日帰り手術 84例)
 停留精巣 0.26日(日帰り手術11例)
 虫垂炎(非穿孔) 3.1日(2~6:中央値3)、(穿孔性) 7.1日(6~8:中央値7)
 腸重積症注腸整復率 全例整復