小児外科

小児外科について

地区唯一の小児外科施設であり、新生児から15歳までの外科疾患を広く扱っています。また、急性虫垂炎を中心に腹腔鏡手術を導入しています。

診療方針・理念

小児外科イメージ
腹腔鏡下ヘルニア根治手術の様子

救急疾患に対しては、24時間体制で対応しています。また、小児科を中心にして、病病及び病診連携を密にし、地域における患児と家族のQOL向上に努めるとともに学会活動を通して医療の発展に寄与しています。鼠径ヘルニアなどの体表疾患を始め、クリニカルパスを用いて、患者と家族にわかりやすい医療を行っています。

小児は成長途上にあるため、手術侵襲を出来るだけ少なくし、患児の成長の妨げとならない手術術式をすすめています。このため、手術創は小さく、目立たないように工夫しています。腹腔鏡下手術を導入しており、痛みが少なく、すぐ動けるようになるため、入院日数が短縮されています。手術には、信州大学外科・小児外科の応援を受けています。

腹腔鏡手術導入は、虫垂炎手術は2000年6月から、鼠径ヘルニア手術は2012年5月より女児に(2013年10月から男児にも)、施行しました。現在までに虫垂炎は468例、鼠径ヘルニアは180例(男児39例、女児141例)行いました。また、2013年4月より、従来法(Potts法)による鼠径ヘルニア手術などの体表手術には、日帰り手術を再開しました。。

小児病棟入院時は家族が付き添えます(NICU入院を除く)。新生児手術症例や小児悪性腫瘍症例は、長野県立こども病院または信州大学へ紹介しています。検査は、外来受診時に予約することにより行っています。

診療実績(2020年1月~12月)

手術・検査件数 手術症例数:141例(緊急手術8例)
主な手術 鼠径ヘルニア 69例(右側26例、左側22例、両側21例)
(腹腔鏡下手術34例:男児12例、女児22例)
虫垂炎 9例(うち複雑性6例)(全例腹腔鏡手術)
停留精巣 26例(右側9例、左側6例、両側11例)
臍ヘルニア 29例
肥厚性幽門
狭窄症
1例
尿膜管遺残 4例

メッケル憩室症(腹腔鏡下手術下)

乾燥性閉鎖性亀頭炎

臍部腫瘤

石灰化上皮腫

各1例
主な検査 上部消化管造影、注腸透視、超音波検査など
そのほか入院した主要疾患
虫垂炎(保存的治療) 2例
腸閉塞症 1例
外傷性脾損脾損 2例
肥厚性幽門狭窄症・十二指腸壁内出血など 各1例

臨床指標

 手術合併症
   術後出血再手術     なし
   鼠径ヘルニア術後感染  なし 
  停留精巣術後感染  1例(3.8%)
   虫垂炎術後創感染 1例(11%:腸閉塞症も合併)
   臍ヘルニア術後縫合糸膿瘍 虫垂炎術後1ヶ月以内再入院 なし
   ヘルニア術後再発の手術    1例
   ヘルニア反対側出現率    0例(0%)
 
 術後在院日数
  鼠径ヘルニア   0.23日 (日帰り手術54例)
  停留精巣 0.46日 (日帰り手術14例)
  虫垂炎 (非穿孔)   3.7日 (2~6:中央値3)
      (穿孔性)   9.3日 (7~20:中央値7)
   腸重積症注腸整復率    全例整復