糖尿病・内分泌内科

糖尿病・内分泌内科について

糖尿病を、代謝異常のみを是正するだけではなく、疾患の発見・診断治療が重要と考えて治療を行っています。毎週木曜には糖尿病教室も開催。成果を挙げています。
内分泌部門では、副腎機能低下症や甲状腺crisis、間脳下垂体疾患などの入院患者に対し治療を行っています。

診療方針・理念

糖尿病・内分泌内科は、糖尿病やホルモンの異常により生じる病気について専門的な診断治療を内科的に行う科です。
糖尿病は膵臓にあるインスリンを産生するβ細胞のインスリン分泌不全および肝臓や筋肉などにおけるインスリン抵抗性の両者に起因し、その結果引き起こされる全身の代謝異常が、腎症、網膜症、神経障害などの糖尿病に特有な細小血管合併症を誘発し、さらには心筋梗塞や脳梗塞の原因となる全身の動脈硬化症を進展させます。糖尿病内科で診断治療を行います。

内分泌内科は、身倦怠感、動悸、高血圧、成長障害、顔貌変化、肥満や体重減少などを主訴とする甲状腺疾患、脳下垂体疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患などの疾患を診療しています。甲状腺腫瘍など甲状腺の器質的異常については甲状腺外科が対応します。

糖尿病外来で管理中の糖尿病患者数は、年間のべ10,000名以上にのぼっています。再来患者は予約制です。新規に診断された患者では、網膜症や微量アルブミン尿などの細小血管合併症の確認と動脈硬化症の発見に努めています。また家族歴のない高年糖尿病患者には、肝胆膵の悪性疾患を見逃さないための精査も積極的に行っています。紹介患者で多いのは、経口薬治療で血糖コントロールが不十分であることに加えて、腎症合併例であり、常に入院患者のうちの3割程度を占めています。これらのほぼ全例に対して入院後、蛋白制限食の指導・導入と血糖自己測定でのインスリン注射の指導導入を行っています。

糖尿病患者の入院例は、前述のごとく合併症のため、インスリン注射が余儀なくなったものが殆どです。また、新規診断患者では、希望する方やHbA1c値が8%以上の患者には入院を勧めています。入院後は患者毎に専任看護師がいて、主治医は、主に患者心理や療養背景などについて相談しながら診療を行っています。入院中の検査などの日程は、クリニカルパスに従って行い、15日以内に患者さんに合わせた糖尿病療養の方向づけが出来るようになっています。外来、入院ともに、当院の特徴である集学的医療が可能であることやスタッフの積極的な関与を背景に、糖尿病を代謝異常のみを是正するという立場だけではなく、背後にある疾患の診断治療も行っています。

なお、糖尿病患者教育の主軸として、糖尿病教室を毎週木曜日午後に行なっています。ここでは糖尿病専門医、糖尿病患者専任の看護師や栄養士、理学理学療法士による生活指導や栄養指導行っています。糖尿病に関心を持つ全ての人に開放されていて、成果を挙げています。

内分泌疾患は気づかれなければ、なかなか見つからない疾患です。外来で内分泌専門医の知識を駆使して、これまで原因不明、あるいは治療がうまくいかない病態としてフォローされてきた患者さんの診断治療を行います。これまで入院対象となったのは、副腎機能低下症や甲状腺クリーゼ、間脳下垂体疾患などです。このうち副腎機能低下症は症例が多く、原因不明の食思不振や低Na血症、低血糖症で救急外来を経て入院する患者があります。下垂体腫瘍などの疑い例では責任部位診断を積極的に行い、脳神経外科などと協力して管理を行っています。

糖尿病チームの目的

糖尿病は様々な病型と多様な病態を有する慢性疾患であり、患者さん自身の疾患に対する理解と意欲が非常に重要です。そのためには医師のみならずさまざまな職種が各自の専門分野を活かして協同し患者さんをチームとして支える「患者中心医療」が必要とされます。当院の糖尿病チームは糖尿病治療を目的とした外来・入院患者さんのみならず、他疾患で加療中の患者さんの糖尿病治療にかかわり、周産期・救急・癌診療においては状況に応じた適切な血糖管理、療養指導を行います。

糖尿病チームの活動内容・効果

  1. 今までの治療経過についての聴取
    糖尿病療養についての知識・意欲・家族の協力体制について把握する
  2. 病態・合併症の評価
    インスリン依存性またはインスリン抵抗性の評価、細小血管合併症・大血管不合併症について評価する
  3. 合併疾患治療をふまえた血糖コントロール目標の設定
    外科的治療、化学療法またはステロイド使用に伴う易感染性のリスクを考慮し目標血糖値を定める
  4. 適切な運動・食事療法および薬物療法の処方と療養指導
    栄養状態およびADLを評価し、ステロイド治療の有無、 消化器症状による経口摂取量変動の可能性などを考慮し、適切なカロリー設定と薬物療法(インスリン治療または内服治療) を選択する
  5. 療養継続のためのサポート
    糖尿病治療に関わる疑問や不安が解消され、生活の質を維持した患者さん中心の治療が継続できるよう援助する

糖尿病チームのメンバー構成

  • 医師:武井 真大(糖尿病・内分泌内科副部長)
    河合 裕子(糖尿病・内分泌内科部医師)
  • 看護師:松井 浩子(糖尿病認定看護師・日本糖尿病療養指導士)
  • 薬剤師:深井 康臣(日本糖尿病療養指導士)
  • 管理栄養士:東方 千恵美(日本糖尿病療養指導士)
  • 臨床検査技師:山口 恭子(日本糖尿病療養指導士)
  • 理学療法士:佐藤 公宣
  • 歯科衛生士:神野 佳愛

糖尿病チームの活動内容

毎週水曜日 カンファレンス、回診

糖尿病チーム介入の流れ

糖尿病チーム介入の流れ:図解

診療実績

診療指標
平成28年度診療実績
   外来患者数:初診 521人
        :再診 9,024人 (再診延数 9,545人)
   入院患者数:延べ 331人