糖尿病・内分泌内科

糖尿病・内分泌内科について

糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群、低血糖昏睡、重症電解質異常、内分泌クリーゼなど、意識障害を呈する病態の急性期治療、妊娠糖尿病などの周産期医療、がん化学療法時の特殊条件下の糖尿病(ステロイド糖尿病)などの急性期医療を軸に診療しています。外来初診の方は、かかりつけ医からの紹介状をいただき、当院地域連携室を通じて初診予約をお取り下さい。また、病状が安定している方につきましては、かかりつけ主治医への逆紹介を推進しています。

診療方針・理念

糖尿病・内分泌内科では、糖尿病、内分泌代謝疾患、動脈硬化性疾患の診療を専門的に行っています。2021年4月現在、3名の医師が対応しています。

糖尿病領域
①糖尿病ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群、低血糖昏睡などの急性期合併症の診断治療、②インスリンおよびGLP-1製剤の在宅自己注射療法の導入、③術前血糖コントロール、④妊婦の糖代謝異常の治療(妊娠糖尿病、妊娠中の明らかな糖尿病、糖尿病合併妊娠)、⑤糖尿病療養指導に重点を置いた糖尿病パス入院、を行っています。糖尿病パス入院については、2018年4月より3種類のクリニカルパスを用意し、その人のライフスタイルに合わせた治療選択が可能となっています。
持続皮下血糖測定(CGMS)やフラッシュグルコースモニタリング(FGM)による詳細な血糖変動解析、および、1型糖尿病症例における持続皮下インスリン注入療法(CSII)、SAP(Sensor-Augmented Pump)療法などを積極的に導入しています。また、他診療科入院中の周術期血糖管理、シックデイ(感染症、化学療法)対応なども担っています。
内分泌代謝領域
①重症電解質異常や内分泌クリーゼなどの急性期病態の診断治療、②内分泌疾患を合併した妊娠の管理、を中心に、急性期病態から一般内分泌疾患まで幅広く取り扱っています。難治性バセドウ病に対する放射線アイソトープ治療は、原則外来治療です。原発性アルドステロン症に対する副腎静脈サンプリング(放射線科と合同)は、1泊2日入院で行っています。
内分泌疾患は気付かれないまま放置されていることが多く、正確な診断のために検査入院が必要な場合があります。外科的治療が必要な場合は、脳神経外科、泌尿器科、乳腺甲状腺外科、消化器外科などと連携して治療にあたります。
動脈硬化性疾患については、①原発性、続発性脂質異常症の診断治療、②二次性高血圧症の診断治療、③家族性高コレステロール血症(FH)の診断治療、を行っています。

診療実績

診療指標
2022年診療実績(1月〜12月)
  外来患者数:初診 620人
       :再診 9,065人(再診延数 9,685人)
  入院患者数:延べ 247人