診療科・部門
なないろ外来

なないろ外来とは

 なないろ外来は、非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT) を含む、各種出生前検査を希望される方への相談・説明のための専門外来です。当院で実施可能な出生前検査には、非確定的検査であるNIPT、母体血清マーカー検査、超音波検査、確定的検査である羊水検査があります。この中で、超音波検査は毎回の外来で実施しているものですが(実は超音波検査も出生前検査の一種です)、NIPT、母体血清マーカー検査、羊水検査についてはご家族でよく話し合い、医師の説明も聞いた上で、受けるかどうかを慎重に判断していただきたいと考えています。
 「なないろ」は、違いを認め合い、それぞれの美しさを尊重する象徴とも言えます。出生前診断に関わるニーズは多岐に渡っており、お腹の赤ちゃんの特性も様々で、その赤ちゃんを迎える家庭環境や価値観も大きく異なります。
 当外来では、一人ひとりの妊婦さんとそのご家族の個性や価値観を尊重し、それぞれが持つ「色」を大切にしながら、最適な支援を行いたいと考えています。限られた相談の時間を有効活用していただくため、皆様ご自身でもしっかりと検査についてご理解いただいた上で受診していただくことをお勧めします。

なないろ外来の受診を希望される方へ

  • 下記のリンクから、日本医学会 出生前検査認証制度等運営委員会のホームページを必ず読んでください。
  • 本ページ下部の資料をダウンロードし、よくお読みになった上で受診してください。
  • 出生前診断について相談したいと思われた場合には、現在かかりつけの産婦人科医にその旨をお伝えいただき先生と相談してください。
  • 受診する場合には、かかりつけ医に紹介状(診療情報提供書)の作成を依頼し、なないろ外来の予約を取ってください。
  • 予約の取り方はこちらを参照してください。
  • 2024年5月より受付を開始します。当面の間は第2、第4月曜日の午後に外来を開設しています

受診にあたっての注意点

  • NIPT、母体血清マーカー検査を希望される方は、妊娠11週0日~14週6日で予約をお取りください。
  • 15週以降でもなないろ外来の受診は可能ですが、実施可能な検査は限られることをご了承ください。
  • 原則として、ご夫婦もしくはパートナーと一緒に受診してください。
  • 検査ができるのは単胎もしくは双胎の方に限られます。
  • 日本語でのコミュニケーションが難しい場合には予約をお断りする場合があります。
  • 本人が均衡型転座など染色体異常の出産リスクが高い方は、信州大学遺伝子医療研究センターの受診をご案内します。
  • 受診料および検査費用はすべて自費になります。
  • 当院で行うNIPTの対象は、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーです。
  • 検査結果が「陽性」と判断された方は、基幹施設である信州大学で改めて説明を受けていただく必要があります。確定診断のための羊水検査は当院で受けることができます。
  • 当院で分娩予定のない妊婦さんも、なないろ外来を受診しNIPT検査を受けることができます。
    ※ただし、羊水検査を受けられる患者さん(NIPT検査から羊水検査に進む方 または 初めから羊水検査を受ける方)につきましては、破水や流産のリスクを伴う検査でもあるため原則として当院での分娩をお願いしております。長野市外での帰省分娩を予定されている方は個別にご相談ください。

受診料、検査費用について

なないろ外来初診料5,500円 ※
なないろ外来再診料1,500円
超音波検査料5,300円 ※
遺伝カウンセリング料6,000円 ※
トリプルマーカー22,000円
NIPT99,000円
羊水検査132,000円
※初診時にかかる費用(当院で妊婦健診を受けている場合は初診料ではなく再診料がかかります)

資料ダウンロード

新型出生前検査(NIPT)を含めた出生前診断に関する説明書
非侵襲性出生前遺伝学的検査についての説明書