採用情報
メッセージ

臨床研修管理委員長(臨床研修統括責任者、臨床研修センター長、プログラム責任者) 

副院長 出口 正男

長野赤十字病院の臨床研修のホームページに来ていただき有難うございます。医師臨床研管理統括責任者の出口正男です。このページに来られた貴君・貴女は、明るい医師人生スタートさせる初期研修病院を探している医学生だと思いますので、当院の医師臨床研修についてご紹介いたします。
まず、私たちは研修医の皆さんの健康を守りながら臨床研修を行っていることをお伝えします。研修医を「安価な労働者」という誤った思考を断じて受け入れず、研修医の皆さんは未来につながる仲間という認識でいます。医学部を卒業したばかりで臨床経験はこれからという皆さんですが、ご自身が医者になったと実感できる場面が救急外来だと思います。上級医の指導を受けつつ学んでいきましょう。いわゆる当直の前後では十分な休養を約束しています。たとえば午後5時から12時までの準夜勤というのがあります。その準夜入り前は午後1時出勤、準夜後の翌朝は9時半出勤というようになっており、高度な研修をしつつも健康管理には最大限の配慮をしております。私が医師になった昭和の時代では36時間連続勤務が当たり前でしたが、これから未来を担う皆さんにそんなことはさせません。

平成16年新医師臨床研修制度が始まり、診療に従事しようとする医師は、2年以上の臨床研修を受けることが必修化されました。厚生労働省のホームページには、地域医療との接点が少なく、専門の診療科に偏った研修が行われ、「病気を診るが、人は診ない」と評される医師が多かったことなどが必修化の背景として挙げられております。そして、臨床研修を必修化することにより、医師としての人格を涵養し、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を習得するとともに、アルバイトをせずに研修に専念できる環境を整備すると記載されています。
新臨床研修制度での必修科目は内科、外科、精神科、産婦人科、小児科、救急、地域医療です。選択の自由度が狭いと思いがちですが,当院では可能な限り選択科を用意していますのでご安心ください。

長野赤十字病院は人口40万人ほどの地方都市である長野市の中心部にあり、118年の歴史のある病院です。長野赤十字病院なら何とかしてもらえると地域からの信頼は厚く、コモン・ディジーズから稀有な疾病まで、たくさんの患者さんが診療を受けておられます。当院の研修では、その多くの患者さんやその家族に様々な事柄を教わって、医師としての力を付けてゆくことになります。指導医、看護師、薬剤師、検査技師、放射線科技師、事務、その他のメディカルスタッフが研修医を支えます。また、現在の当院の初期臨床研修で同じ釜の飯を食べる仲間は、一生の宝になりますが、適度な人数の研修医がいることも、大きなメリットだと考えています。 長野赤十字病院の研修医には他府県出身者も多く、いろいろな考え方を学ぶことができます。
是非長野赤十字病院での初期臨床研修を考えてみてください。このホームページをご覧になった皆さんと一緒に医療の現場で仕事できる日を楽しみにしております。

指導医より

プログラム副責任者

三島 吉登

長野赤十字病院教育研修推進室の三島吉登です。形成外科医をしています。

当院の初期臨床研修プログラムをご覧になりましたか。必修が多く、選択に割り当てられた期間が少なく感じるかもしれません。これは無理もないことで、当院では研修医教育に前のめりな医師が多すぎるのです。形成外科も隙あらば必修にしたいくらいです。臨床研修センターではこの恵まれた環境のなかで、いかにバランスよく研修してもらうかを考えています。救急外来に多く来られる外傷患者の処置や縫合のスキルアップは重要な課題で、従来より行っている年2回の縫合研修だけでは足りないという研修医からの要望を受け、1年目の救急研修では週1回形成外科医が処置や縫合を教えています。最初はおぼつかなかった縫合手技も、研修2年目になるころには見違えるように上手になります。また、鼻腔・咽頭・外耳の診察や鼻咽腔ファイバー、鼻出血の止血などを身につけてもらうため、小児科研修の中で週1回耳鼻科医が指導を行っています。プログラムに盛り込まれてはいませんが、当院は長野県の災害基幹病院であり、災害医療や訓練に参加することもできます。

どれだけ指導医の情熱があろうとも、研修医が疲労困憊していては質の高い研修にはなりえません。当院では研修医の働き方改革についても取り組んでいます。2020年4月より、救急外来での勤務にシフト制を導入しました。夜間勤務前後の負担を軽減しつつも、ローテート中の科での研修機会を逸しにくいよう配慮されています。先輩研修医たちのおかげで研修プログラムは毎年磨き上げられて、将来どんな科にすすんだとしても役立つ技術や知識、考え方を身につけられるものになっていると思います。あなたの貴重な初期研修生活を当院でスタートしませんか。

プログラム副責任者

山本 学

2022年4月より新たにプログラム副責任者として参加させて頂くことになりました、呼吸器内科 山本 学と申します。
長野市篠ノ井出身で、2009年新潟大学を卒業し、長野赤十字病院で初期研修医として働き始めました。当初は外科系志望でしたが、指導医の先生から呼吸器内科の魅力を教えて頂き、後期研修医(呼吸器内科)として長野日赤での研修を継続する方針としました。後期研修後は国内留学の機会を経て、専門医を取得し、現在、呼吸器内科のスタッフとして勤務しています。こうして自分の道のりを振り返ってみても、本当に長野赤十字病院に育ててもらったと思っています。長野赤十字病院は、診療科が揃い、多くの指導医の先生が在籍しています。救急外来も長野市の”最後の砦”として多くの貴重な症例を経験でき、充実した研修を行う事ができました。初期研修医から長野赤十字病院に勤務している自分の経験を活かし、今度は皆さんに少しでも還元できるように頑張ります。是非、一緒に楽しく仕事ができるように、サポートしていきたいと思います。長野はいい所ですよ、是非お待ちしています。

HOKUTO に当院の臨床研修についてのインタビュー記事が掲載されました