院内症例発表会 発表所感
2023年03月23日
お久しぶりです,研修医A.Sです.
三寒四温の今,出会いと別れの季節です.
みなさんは,ずっと心に残る,忘れられない出会いはありますか?
このあいだ,院内の症例発表会(※)がありました.
当院では年度末に研修医発表会が催されます.
教育目的の簡単な学会発表(練習)といった感じです.
院内の大ホールで発表→質疑応答を行います.
―――ので,ちょっとした所感を.
僕は血液内科での1例を発表しました.
その方は研修初日に緊急入院してきた患者さんでした.
―――初発の白血病
採血,血液像,染色体…
どうやら予後はそこまで悪くないらしい.
でも…思うように薬が効かない…
なんでだろう,どうしてだろう,と調べ(る先生方の周りで自分はオロオロし)ながら毎日回診に足を運びました.
結果,当初の見立てとは真逆,極めて難治…
全世界でも報告数100件程度のとてもめずらしい病態の方でした
足を運ぶ,診察する,検査結果を考える,過去の報告を調べる,また足を運ぶ…
人として,医師として,たくさんのことを学ばせていただきました.
僕が年度末に選んだのは,そんな日々の集大成でした.
初めての症例発表.
あんまりうまく伝えることはできなかったかも…
でも…この経験のぜんぶが,これからの毎日につながっていくと信じています.
―――
…あ,それはそうと,当該患者さんは笑顔で退院していかれました!
治療には2ヶ月の研修期間いっぱいかかったけれど…
ほぼ同じタイミングで,血内病棟を後にして.
「いっしょに卒業だね!」なんて言い合いながら―――