日本医療薬学会認定 がん指導薬剤師2名
がん専門薬剤師4名
下枝 貞彦
若林 雅人
栗林 真理子
樋口 弓都
土屋 直彦
土屋 直彦
当院の薬剤部には、県内で最も多くの日本医療薬学会認定がん専門薬剤師が在籍しており、2026年度現在4名のがん専門薬剤師、2名のがん指導薬剤師が所属しており、入院および外来の化学療法で専門性を活かしながら患者さんの治療に関わっています。
当院は日本医療薬学会のがん専門薬剤師研修施設に認定されており、資格取得に必要な研修を院内で完結できます。他施設へ出向くことなく、先輩薬剤師の指導のもとで症例を積み重ねながら、自分のペースで資格取得を目指せる環境が整っています。
また、地域がん診療連携拠点病院として、固形がんから血液がんまで幅広いがん種の患者さんが来院されます。特に血液内科の患者さんが他院と比べて多いことが特徴です。症例数が多いため、若手のうちからさまざまな治療レジメンや有害事象への対応を経験でき、知識と実践力が自然と身についていきます。
多くの患者さんと関わりながらも、目の前の一人の患者さんに、多職種でどう寄り添えるかを日々検討するなかで、薬剤師として幅広い視点が養われていきます。カンファレンスはもちろん、病棟の廊下やナースステーション、外来化学療法室の片隅での何気ない相談から患者さんへの介入が始まることも多く、他職種との距離感の近さが専門薬剤師を目指しやすい環境につながっています。「あの患者さん、昨日から食欲が落ちていて」など医師や看護師との会話を日常的に交わしながら、その人にとって最適な薬物療法を一緒に考えていきます。
薬の専門家として、がん患者さんと深く関わる仕事をしてみたい。そんな思いを持つ方にとって、当院はやりがいを感じられる職場です。専門性を磨きたい方と一緒に働ける日を楽しみにしています。
日本DMAT隊員 2名
長野県DMAT隊員 3名
北村 真莉絵
私は大学在籍中に東日本大震災を経験したことをきっかけに、災害医療における薬剤師の活動に関心を持ち、基幹災害拠点病院である当院に入職しました。入職5年目で日本DMATおよび長野県DMATの資格を取得し、これまで3度の災害支援に派遣されています。
当院は長野県内で唯一の基幹災害拠点病院であり、また日本赤十字社の病院として災害時の医療支援に病院全体で取り組んでいます。当院では3名の薬剤師がDMAT要員として登録されており、部内でも中心となって平時より災害時への備えを行なっています。DMATにて薬剤師は業務調整員として登録されますが、被災地での平時とは異なる過酷な環境下においても、適切な医薬品の管理を行い、安全に医療が提供できるよう支えることは、薬剤師だからこそ担うことのできる重要な役割です。
また、日本赤十字社管轄の病院では各施設に医療救護班が編成されており、医療救護班はDMATの活動が終了する頃から被災地のニーズが収束するまで、被災者支援を継続して行います。当院でも毎年5班の医療救護班が編成され、医療救護班にはほぼすべての薬剤師が参画し、有事被災者支援を行う体制をとっています。
近年では水害などの災害も頻発しており、災害医療は病院薬剤師にとって決して無縁な話ではありません。日本赤十字社には92の病院ネットワークがあり、災害に関する様々な研修も開催されています。災害支援は責任も大きいですが、その分得られる学びややりがいも大きいものです。興味のある方は、ぜひ当院で一緒に災害医療に携わってみませんか。
岩田 昌紘
私たち長野赤十字病院の薬剤師は、日々の調剤・病棟業務に加え、災害時に医療を支える重要な役割を担っています。当院は長野県の基幹災害拠点病院として位置づけられており、大規模災害発生時にはDMATや救護班の派遣、被災地医療機関への病院支援など、災害医療の中核を担います。現在、当院にはDMATの資格を有する薬剤師が3名在籍しており、実際の災害派遣や訓練において中心的な役割を果たしています。
DMATや救護班として活動する薬剤師は、現地での医薬品管理や薬物療法支援に加え、被災した病院・薬剤部の機能回復を目的とした病院支援にも携わります。限られた物資や人員の中で、在庫整理や供給体制の再構築、現地スタッフとの調整を行うことは、薬剤師ならではの専門性が生かされる場面です。
日本赤十字社は全国に医療施設を有しており、そのネットワークを生かした横のつながりも大きな強みです。日赤薬剤師会では年2回の災害研修会を開催し、過去の災害事例を基にしたケーススタディや、実際の派遣を想定したシミュレーション訓練を行っています。こうした体系的な教育と実践的な訓練を通じて、災害に対する高い意識と行動力を養うことができます。災害医療に関心を持つ薬学生にとって、長野赤十字病院薬剤部は大きく成長できる環境です。
抗菌化学療法認定薬剤師 4名
感染制御認定薬剤師 2名
數本 直規
私は「抗菌化学療法認定薬剤師」および「感染制御認定薬剤師」の資格を取得し、AST(Antimicrobial Stewardship Team)・ICT(Infection Control Team)の一員として活動しています。
血液培養陽性患者や重症感染症患者への介入、抗菌薬適正使用支援、TDM を活用した投与設計に加え、院内ラウンド、耐性菌対策、感染対策マニュアル整備、職員教育など幅広い業務に携わっています。
感染症診療では、患者背景や原因菌、薬物動態など多くの情報を総合的に評価し、医師・看護師・臨床検査技師など多職種と連携しながら最適な治療を提案しています。薬剤師の介入によって患者さんの回復や感染拡大防止につながった時には大きなやりがいを感じます。
当院では ICU、血液内科、移植病棟など高度急性期医療に関わる幅広い症例を経験でき、感染症治療と感染対策の両面から、安全で適切な医療の提供に努めています。
守田 侑真
私は抗菌薬適正使用支援チームや感染制御チームの一員として活動しています。
特に抗菌薬適正使用支援活動では、患者さんの血液検査値、細菌検査結果、感染症の部位や重症度、背景、そして当院の特徴などを総合的に評価しながら、最適であると思われる抗菌薬を提案し、PK/PD理論に基づいて最適な用法用量を算出します。薬剤師の専門性が直接活かせる業務であり、医師から相談・依頼を受けることも多くあります。
自分が提案した治療が奏功し、患者さんの回復につながる経験は日常的にあり、薬剤師として治療に直接貢献できる実感を得られます。
感染症領域の専門性は特定の診療科に限らず病院全体で必要とされるため、キャリアの幅を広げる認定でもあります。
認定取得には、学会や講習会への参加、専門試験の合格などが必要ですが、当院では学会参加費の援助などがあり、積極的に学べる環境が整っています。
糖尿病薬物療法認定薬剤師 1名
石井 和美
私は糖尿病薬物療法認定薬剤師を取得し、糖尿病サポートチームの一員として活動しています。チームでは多職種が関わり、患者さんにとって最適な糖尿病治療・療養支援ができるよう互いに意見を交わし、情報共有しながら治療を進めています。チームの活動の中では、薬物療法のみならず、栄養療法や運動療法、口腔状態、患者さんの年齢や背景に応じた生活全般についても評価するので自らの視点が広がります。そして知識の増加に伴い、患者さんの生活が想像できるようになることで、患者さんの共通した困りごとに対して専門職としてより実効性の高い支援ができるようになりました。
当院は地域医療支援病院として小児から高齢者まで様々な病態の患者さんが通院されていますので、多くの症例に触れることで自らの経験を深め、やりがいを実感できる環境であると感じています。