研修医日記「DMAT研修に参加」
2015年11月18日
どうも。こまめにアップしろと言われている2年目の小松です。
先日、運よくDMAT研修に参加させていただけたので、その報告です。
設定は「午前7時に福井県を震源とするM7クラスの地震が発生し、多数の死傷者が出ている」という状態です。
荷物を詰め込んで出発です。
集合地点に続々集結しています。
状況と与えられた任務をチェック。福井空港でSCU支援とのことでした。
福井空港へ到着。すでに多くの隊が集まっています。
中は実戦さながらの混雑状況です。
研修医の中で最もと言って良い程有名な、福井大学の林先生が陣頭指揮を執っていました。
衛星電話で本部に状況を確認しながら目的地へ向かいます。
設定では九頭竜川にかかる橋がすべて通れない中、孤立した勝山に向かうという絶望的な状態。
ずいぶん時間がかかりましたが、無事に目的地の病院へ到着。
重症患者をSCUに搬送するという任務が課せられました。
SCUの外観。
無事に患者を搬送できました。
実際にヘリも数回飛ばしていました。
正確な情報の把握が生命を左右します。災害で混乱している時に、情報共有は何よりも大切です。
移動距離が長く、かなり疲れました。みなさんお疲れさまでした。
情報交換会も非常に盛り上がりました。
DMAT研修への参加は運次第で、基本的に研修医が実際のDMATに参加することはありません。
しかし日赤の特性上、災害医療に興味を持って来られる方も多くいると思います。
今回、私がこのような大規模な演習に参加させていただけたのは非常に幸運なことでした。少なくとも私が知る限りでは、このような大規模なDMAT訓練に参加している研修医はいませんでしたのでチャンスは少ないかもしれませんが、災害医療に興味がある方はこのような機会を与えてくれる長野日赤を研修先に選んでみてはどうでしょうか?