2025年度 縫合コンテストに参加しました
初めまして、研修医のNと申します!
今年度初の研修医ブログに任命されたので張り切って書いていきたいと思います!
今回のテーマは縫合コンテスト、7月5日信州大学にて行われた形成外科主催の大会です。
これは長野県中の研修医が一同に集い、縫合の速さ、美しさ、残り糸の長さなどを形成外科の先生に評価していただくコンテストです。
今大会も全18チームが各病院で練習に励み、上位を目指して競い合いました!
本番当日、他病院で研修を行っている信州大学の同期と久しぶりの再会を喜びながらも、たくさんの先生に囲まれ緊張感も漂ってきます。
本番の司会は当院形成外科M島先生、全く話に聞いてない選手宣誓を案の定当院研修医に放り投げつつ、さて試合開始です。
本番は2人1組、片方ずつが真皮縫合6針と表皮縫合8針を1セット、15分以内に縫います。
これを2回、つまり全員が真皮縫合と表皮縫合を行うため、どちらか優れていても上位は難しい、、
僕らのペアは相方が先に真皮縫合を行い、僕が表皮縫合を縫う作戦で挑むことにしました。
気合い十分、いつも通り行こうと声を掛け合い戦いの火蓋が切って落とされました。
相方は持針器と鑷子を握り1針目に手をかけました、震える手、とんでもなく震える手、おいいつも通りはどうした。
いつもはスムーズに掴める針がまあ掴めない、刺さらない、これが本番の緊張感ってやつです。
震える手を制御しながら真皮を終え、表皮担当の僕にバトンタッチ、やはり震える手。
お互い緊張感に押し潰されながらもフィニッシュ。
結果は、、、、、
1回目全体の5位!!
思いの外いい成績を残せていました。
速さこそ全体の真ん中くらいではあったものの糸の残りは2位、綺麗さも上位に食い込むなど、我々の手応え以上の成績を収めていました。
これなら表彰台も狙える。あとは速さをあげればいけるんじゃないか。
気合いを入れ直し僕は2回目で真皮に挑みました。ここから悲劇の始まりです。
1針目、今思えばもうすでに怪しかった。
糸がいきなり絡み合ってしまう(先生は泥棒って言ってた)痛恨のミス。なかなか糸が引けず焦りが募ります。
なんとか2針目、焦りの緊張から上手く針を拾えません、自然と強まる握力。
そしてついに悲劇が、、、、
針と糸がちぎれてしまいました。
あ、やべ、ごめんなさい、最悪や。
先生に言われたオペ中のNGワードが次々と口から溢れてきました。
分離した時点で糸の残り長さは最下位決定。
2本目を受け取り、心を入れ替え縫合を続けるも、まあ動揺と焦りでうまくいかんわけです。
他のチームが表皮縫合まで終わらせてる中、まだ真皮縫合に取り組む僕、ほんと泣きたくなった。
なんとか終わらせて表皮の相方にバトンタッチするも時すでに遅し、15分以内に縫合を終わらせられませんでした。
結果は、、、
2回目全体の18位、、、
完全に戦犯です。本当に相方には申し訳ない。
全体でも講評で信州大学形成外科教授から直々に慰めをいただく始末、恥ずかしさと情けなさで押し潰されそうでした。
総合成績では1回目の貯金で17位になったものの、目指した表彰台とははるか後方に行ってしまいました。

長野日赤から5チーム出場しましたが、どのチームも結果はあまり振るわず、表彰台に届くことができませんでした。
結果こそ奮いませんでしたが、この大会を通じて縫合の難しさ、楽しさ、奥深さを学ぶことができました。毎日のように居残ってご教示いただいた形成外科の先生方にはほんとうに感謝しかありません。(あと申し訳なさ)
当院救急外来では外傷の患者さんに研修医が縫合を施します。
今後さらに鍛錬を続け、臨床の場では結果を残せるように頑張っていきたいと思います。
来年リベンジしますので、後輩の皆さん一緒に頑張りましょう。

長くなりましたが、以上で今年度初の研修医ブログとさせていただきます。
お読みいただきありがとうございました。
ps 打ち上げは無茶苦茶楽しかったです。
